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エストニアの旅 編

JTB旅物語 E852 (2000.5.15〜5.24)

「バルト三国とロシア二都10日間の旅」 今回はJTB初めての新設コースであり、我々が最初のツアー客であった。    ロシアになってから初めてであるがソ連の時代に色々の風評は耳にしていた。 その期待と不安を持って参加した・・・。 また、リトアニア、ラトビア、エストニアと言ういわゆるバルト三国など 名前は聞いたことがあってもどんな国であるか興味もあった。 結論はロシアにはまだまだ不安な要素があるが、逆に後者のバルト三国は 期待以上に素晴らしい国であったと感じた・・
エストニア
エストニア
世界遺産の旧市街地展望



エストニアの旅 総括:
   エストニアの首都タリンは美しい街である。展望台から旧市街地を見下ろすと、緑の              樹木の中にレンガ色の三角屋根の塔や向こうには教会の尖塔が見え真っ青い空の色との              調和が何とも言えない美しさを表現している。これらの街風景は世界遺産に登録されている。              本当に美しい眺めである。旧市街地は石畳の道を歩けば街角の屋根越しにそびえ立つ教会の              尖塔が見られたり、石と煉瓦の建物など見る物がすべて美しい。           この美しいタリンに2日滞在できるのはとても幸せである。しかしこの時期は北欧から              の観光客がどっと押し掛けて来て、残念ながら我々の宿泊予定としている町中のホテルが              先客でキャンセルされたのは残念だった。JTBはそのお詫びに@¥5,000を返してくれた。              バルト海を挟んだ対岸のヘルシンキからは船や飛行機で20-30分で来られる近さである。              リトアニア、ラトビアと歩いて来たバルト三国の中では一番観光客が多く街も活気があった。              長い冬の中で過ごして来た北欧の人達にはやっと春が来た感じで動き始めているそうだ。            北上してくると段々日がながくなる。白夜と言うか夜の10時過ぎでもまた明るい。              夕食は町中のレストランでと言うことでバスで出掛けた。レストランに着いたところで              同行の女性グループの一人が指輪がない!と騒ぎ出した。ホテルを出たときにはあったので              何処かで落としたに違いないと女性の友達と添乗員がバスを降りた所まで引き返し、見事              バスを降りた所の路上で見つけた。奇跡と言うか白夜のお陰と言うか・・こんなことも              あるのかと感心した。           バルト三国でマツダ車が多いのに驚いた。日本車の中ではトヨタ車に勝とも劣らない多さ              であり、とても嬉しかった。多くは私が昔開発した626カペラである。15−6年前に              なろうか・・健在で走っている姿をみて感動した。おそらくドイツかフィンランドあたりから              販売したもの思われる。日本車の中で本田、日産車は時々で、三菱は殆ど見かけなかった。           今回の同行ツアー客の中で最高齢者は81才の男性。71才、65才の男性。女性の              高齢者は70前後(?)だろうか・・。みんな高齢だがとても元気である。              半数にあたる12名の女性グループがいたが水泳とか趣味のクラブの人達。夫婦は4組、男性              の一人旅が2名、女性の仲間同志が一組であった。感心したのはこの女性同志の人で70才              前後と思われるが、いずれもご主人を亡くされていて旅が唯一の生き甲斐とされている。              感心したのは現地のバスの運転手さんとガイドさんに日本のお土産を持参されたこと。              東急ハンズのミニチュア鯉のぼりで結構かさばる荷物でありながら14−5個持って来て全員に              配られたことである。ちょっとした親善大使で、なかなか出来ないことである。     それからご多聞に漏れずスリの集団。ジプシーの子供達の横行である。堂々と悪くびれ              た様子もなく襲いかかってくる。女、子供、老人を狙ってくるのである。しかし今回の              ツアーでは幸いにも襲われた人がいなかった。     
旅程&印象に残った・・・見どころスナップ



JTB旅物語 旅程マップ ( 写真左 )
 成田モスクワ(聖ワシリー寺院/赤の広場/ヴァラビョーヴィの丘/ボデヴィッチ修道院)→ビリュニス(聖ペテロ・パウロ教会/大聖堂/トラカイ城)→カウナス(カウナス城/旧日本領事館跡/十字架の丘)→リガ(ドム大聖堂/聖ペテロ教会/ラトビア歴史博物館/中世住宅三兄弟)→タリン(大聖堂/旧市街地展望台)→St.ペテルブルグ(血の教会/宮殿広場/巡洋艦オーロラ/エルミタージュ美術館)→モスクワ経由成田




カドリオルグ公園 ( 写真左 )
 北方戦争に勝ってエストニアを占領したロシアのピヨートル大帝が造った公園。大帝の妃の名前をとってカドリオルグ公園と呼ばれる。地元の人はエカテリーナに対応するエストニア女性の名を使っている。離宮の建設が開始されたのは1718年、イタリアの建築家による後期バロック様式の宮殿で完成まで5年かかり、その間にピヨートル大帝は亡くなってしまった。



'89モスクワオリンピック会場 ( 写真右 )
 '89年モスクワオリンピックの会場。ここエストニアはまだ独立前でソ連の時代であった。残念ながらこのモスクワオリンピックには政治的理由で日本は参加しなかった。このオリンピックに青春を掛けて頑張って来た若者に大きな衝撃を与えたことはまだ記憶に新しい。








アレキサンドルネフスキー寺院 (写真右)
 タマネギの形をした屋根がひときわ目立つロシア正教寺院。ロシア皇帝アレクサンドル3世の命で1900年に完成した。内部は正教の寺院らしく多数のイコンで飾られている。教会を入ってすぐ右手の壁には、日露戦争で犠牲になったロシア艦隊を記念したプレートが掛けられている。当時は沢山のバルトの人が徴用され日本人と戦って命を落とした。そのせいでもあるまいが高橋さんが近づいたら制止された。








世界遺産 旧市街地展望 ( 写真左 )
 海抜48mの此処トーンベアの展望台から眺める下町の景色は素晴らしい。タリンの観光はまずこの展望台から・・と言われているほどすばらしい眺めである。白い壁に赤茶けた煉瓦色のとんがり屋根が周囲の木々の緑と真っ青い空の色とあって何とも言えない美しさ。







市街地展望台 ( 写真左 )
 エストニアの首都タリン。展望台から旧市街を見下ろせば、三角屋根の塔と教会の尖塔の向こうにバルト海が見えた。世界遺産にも登録されており中世の街並みは訪れる人を数百年のかなたへと誘う・・








美しい荘園 パルムセの館 ( 写真左 )
 完全に修復された18世紀の貴族の館。美しいアンサンブルを形成している庭園には、修道士の時代から伝わる池、鍛冶屋、蒸留所などが配置され、館内には今世紀初頭の家具やオルゴールが並べられている。現在館は公園の情報センター及び博物館となっている。庭にはタンポポの黄色い小さな花が咲き、落ち着いた美しい庭である。




桂子のボーイフレンド ( 写真右 )
 パルムセの館に見学に来ていた少年との素敵な2ショット。昼食は可愛い娘のいる離れのレストランでとった。売店には色々な土産物を売っていたが値段はかなり安かった。記念に革のベルトを買った。









歌の原・野外大音楽堂 ( 写真右 )
 エストニア最大級のイベント、「歌の祭典」が開かれる野外音楽堂。公式には15万人の聴衆を収容出来ると言われているが、1988年の祭典には独立への期待と熱意が高まる中でエストニア各地から30万人が集まり、革命の引き金にもなった。祭典は5年に一度開かれる。民族衣装を身にまとった人々が各地に伝わるフォクソングを聞かせてくれる。









可愛い娘と一緒に ( 写真左 )
 歌の原に見学に来ていた可愛い娘とのスナップ。金髪で色が抜ける様に白く、とても可愛い娘であった。快く写真に応じてくれた。バルト三国はガイドブックにも紹介されているが本当に美人が多いことに驚いた。







トーンベアの大聖堂 ( 写真右 )
 エストニア本土で最も古い教会で、1219年建設が始まった。トーンベアと言う地名はこの大聖堂に由来する。現存する白亜の建物は15〜17世紀の建築様式が混在している。











エストニア〜ロシア国境検問所( 写真左 )
 忌まわしいロシアの国境検問所。エストニアからロシアのサンクトペテルブルグにバスで向かったが、このロシア入国検問所で理由なく2hrも停車を食った。添乗員やバスの運転手が何度も理由を尋ねたが「待て!」と言うだけで許可しなかった。後から来た他のバスは追い越して行き、我々にはその理由が説明されなかった。日本人に対する嫌がらせとしか思えない。ロシアは観光立国にはまだ時間がかかりそう!




タリン市街地 ( 写真右 )
 タリンが初めて地図上に登場したのは12世紀。9世紀頃には既に交易の拠点になっていた。ハンザ同盟の一員だった500年前と変わらないたたずまいを残している。商人達が住んでいた古い家が並ぶ石畳の小道。見上げれば青空にくっきり映える教会のとんがり屋根・・。世界遺産に登録されているタリンの旧市街には古きよきヨーロッパの薫りが溢れている。





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