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南エチオピア秘境縦断の旅 編

ユーラシア旅行社 BCV0(2013.11.11〜11.20) [拡大]
長い間行きたい国の候補の一つにしていた南エチオピアの秘境に行って来た。
驚異の民族に出会う旅。人類揺籃の地と云われ、命みなぎる少数民族に出会う旅である。

エチオピアと云えば南米の国と思われる人がいるが、アフリカである。
西にスーダン、東にソマリア、南にケニアに囲まれたアフリカ最古の独立国である。

国土は日本の約3倍で人口は約8,700万人である。首都はアディスアベバ。
よく知られているのは「コーヒー原産の地」の一つと云うことや
1,964年東京オリンピックマラソンで優勝したアベベ選手など陸上の長距離王国である。

オモロ族、アムハラ族など約80の民族で構成されており、
首都のアジスアベバから四輪駆動車で5-600Km南下したケニア国境に近い
エチオピア秘境の地ハマル族やムルシ族など8つの部族を訪問する旅である。
中でも一度写真を見たら忘れられないムルシ族の風貌・姿はこの目で見て確認し写真に撮ってみたいと思っていた。

何しろエチオピアの秘境・僻地であり
ツアーに参加する物好きも少なく催行にも時間がかかったが、今回やっと実現の機会を得た。
百聞は一見に如かず、其処には現代人の我々には想像を越える驚く少数民族の世界があった。

今回も新しい発見・驚き・感動があった。・・! やはり旅は楽しい!
Arbaminch・Turmi・Jinka
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これがムルシ族ダッ!
一度見たら忘れられない
下唇に穴を開け!!
土器の皿を嵌めている!
これがハマル族ダッ!
結婚したら髪の形を変え・・ 
ビニャルと云う!
外せない首輪を付けている・・ 

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秘境の民族ハイライト! ムルシ族、ハマル族、エルボレ族! カロ族!これらの少数民族にも それぞれの文化があり・・ 
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アリ塚
人の背丈の2-3倍はある![拡大]
移動用の四輪駆動車
隊列を組んで走る[拡大]
牛のかっ歩!
牛は財産!道幅いっぱいに悠々と・・[拡大]

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チャモ湖でボートクルーズ
ペリカンの歓迎!!
のんびりと水遊び・・![拡大]
ドルゼ族の野外マーケット!
カラフルな服装
沢山の人で賑わう・・[拡大]
ズワイ湖の風景!
多くの水鳥で賑わう・・[拡大]




*南エチオピア秘境縦断の旅
総括スライド 40枚+40枚+40枚/320秒

*お気に入りショット ! 50枚
*お急ぎの方への お気に入りショット ! 54枚
*南エチオピアに咲く花々 ! 44枚 秘境の少数民族をYouTubeで見る!



基本情報はこちらを参考に !! エチオピア連邦民主共和国



南エチオピア秘境縦断の旅 総括:
長い間行きたい国の候補の一つにしていた南エチオピアの秘境に行って来た。驚異の民族に出会う旅。 人類揺籃の地と云われ、命みなぎる少数民族に出会う旅である。エチオピアと云っても案外知られていない。南米 の国と思われる人がいるが、アフリカである。西にスーダン、東にソマリア、南にケニアに囲まれたアフリカ最古 の独立国である。国土は日本の約3倍で人口は約8,700万人である。首都はアディスアベバ。よく知られているのは 「コーヒー原産の地」の一つと云うことや年輩の人であれば1,964年東京オリンピックマラソンで優勝したアベベ選 手など陸上の長距離王国である。オモロ族、アムハラ族など約80の民族で構成されており、首都のアジスアベバか 四輪駆動車で5-600Km南下したケニア国境に近いエチオピア秘境の地でハマル族やムルシ族などの部族を訪問する 旅である。中でも皆さんの記憶の中にもあろうか、一度写真を見たら忘れられないムルシ族の風貌・姿は強烈で強 く印象に残っている。   物好きだからこんなものに興味が湧くのである。この目で見て確認し写真に撮ってみたいと思っていた。 何しろエチオピアの秘境・僻地でありツアーに参加する物好きも少なく催行にも時間がかかったが、今回やっと実 現の機会を得た。百聞は一見に如かず、其処には現代人の我々には想像を越える驚く少数民族の世界があった。今 回も新しい発見・驚き・感動があった。新しいものに出会う喜びや感動があるから旅は楽しいのである。          秘境の地と云うから最初から覚悟が必要である。贅沢な旅ではない。宿に着いても停電はあるし、給湯 制限もある。雨を凌ぐ屋根があるだけましと考えればよいのである。しかし今回8名参加して7名が腹痛、下痢に 見舞われた。今まで秘境を歩いてきた強者でも避けられなかった。私も同様体力には自信があったが後半の3日間       は苦しんだ。毎日ジープで悪路などを走りまわっているので大変である。正確な原因は分からないが私の推測では       料理用の食用油ではないかと思っている。ひまし油に近い成分の物であろう。一種の下剤である。これだけは予想 外であった。   今回南エチオピアの秘境に来て驚いたのは、写真のシャッターを切る一回一回に料金を要求することで       ある。被写体になることがお金になることを覚えたのである。大人5-8BR(\25-40)、子供3-5BR(\15-25)が相場である       。中にはお腹の中の赤子まで数に入れようとする強者までいる。相手も執拗で。金を貰うまで離れないのだ。残念       なのはこんな写真は今から撮りますよと云って整列するから画一的な写真になり面白くない。自由に飛びまわって       跳ねて遊んでいる写真の方が表情が生きていて面白いのだ。またお金を渡しても古い札は受け取らないし、少しで       も新しいお札に代えてくれと云う。大体一人でなく2-3人がグループになっている。赤子を抱いた2-3人の女性       を撮ろうとすれば16-39BR(\80-195),@BR札を数えるだけでも時間がかかり大変である。ナミビアではガイドさん       が村の酋長さんと話を付け総額幾らと決め、写真は自由に撮ってよい!と決めたが合理的である。全身像写真   沢山の部族を見て歩いたがマーケットの様子も凄い!週に1度木曜日とか日曜日に開かれているが人出 の多いことに驚く。物凄い人である。近隣の部族も一緒に物を売ったり買ったりしている。服装とか格好で判別は 出来る。仲良くやっていればよいが時には部族間の抗争に発展することがある。我々の滞在中にアリ族がムルシ       族を殺す事件があり数日間ムルシ族の村が閉鎖された。こんな事件の後は部族同士が過敏となり危険である。観光       客にも影響が出てくる。我々も丁度ムルシ族の村に行く所であったが予定の変更を余儀なくされた。こんな秘境に も危険があると云うことだ。   それぞれの部族にそれぞれの文化があり面白い。中でもコンソ族の村では数か所に「モラ」と呼ばれる集会       所があり集落内で困り事やもめごとがあった時に寄りあって皆で解決するシステムである。赤ん坊が生まれたら       乳児の父親は2年間はこの「モラ」に宿泊することになっているそうだ。これは産児制限のためで続けて子供が生       まれない様に2年間は間を置くための施策である。産児制限も実行が難しく子供の数はどんどん増えており、食料       事情に影響を与えている。中国の一人っ子政策ではないがこのコンソ族のシステムも面白いと思った。    ムルシ族の女性は下唇にお皿を入れて大変な風習だと思うが、ハマル族の男性にも「牛飛びの儀式」と云う        変わった風習がある。今回はその儀式を見ることが出来ず残念だった。しかしハマル族の村に行った時若い女性        の背中に大きなミミズ腫れの傷をみて驚いた。話に聞くとこの儀式は青年が大人として認められる重要なもので          この儀式に成功しないと結婚は出来ないと云われている。青年が選んだ牛を10頭ばかり並べ、頭を丸坊主にし た青年が素っ裸の状態でその上を3-4往復するもので、その間身内の女性が背中を鞭で叩かれるという。青年に対 する愛情表現だと云われ鞭で打たれることを苦としない。打たれて皮膚が破れ血が噴き出しても続けられる。青年 が大人になるための儀式であり、身内の女性はその間鞭に打たれて耐えていると云う凄い儀式である。女性の背中 には勲章の傷跡が残るのである。実際に見ていないからこの程度の理解しかできないが残酷な儀式である。    またモリンガの木を沢山植えていたが別名ワサビの木・奇跡の木とも云われビタミンやミネラルを含む多種の        栄養素を持ち、この葉からククーファという食べ物を作る。種からは油や凝固剤が取れ、木はパルプに樹皮は繊維        として使えるなど家庭にはなくてはならない木である。同じようにエンセーテ(ニセバナナ)の木も捨てる所が無い           全て利用できる便利な木だという。こんな大事な木を大切に育てているのも生活の知恵であろう。    毎日数百キロ移動しているがよい道悪い道様々である。良い道でも飼い牛が道幅いっぱいに闊歩している        様にも驚いた。牛も慣れたもので車が来ても避け様としない厚かましさである。運転手はそれを上手く避けな        がら運転している。気を使って疲れも大きかったであろう。その運転手さんの様子をみていると、一つは路上で          出会った子供連れの妊婦さんにバナナを数本与えていたことやピクニックランチをしていると何処からともなく 子供たちが集まって来る。食べるものもなくお腹を空かしていると思われるがその運転手さんは自分たちが食べ る物を少し分けて子供たちに食べさせていた。この二つの光景は微笑ましく相手を思いやる気持ちの現れでエチオ ピア人の優しい気持ちに感心した。こんな気持ちの優しい良い運転手だから我々の旅も無事安全に終えられたこと に感謝したい。    最後に、今回人類発祥の地に里帰りできたことも大きな意義があった。人類が何処で誕生したか?につい        ては関心の高いことであるが古人類の出土品からエチオピア、ケニア、タンザニアを縦断する東アフリカの        大地溝帯が大きく関与していることも分かっている。大地溝帯で起きた自然環境の変化が人類誕生を促した          と云われる。およそ350万年前に類人猿と分化し直立2足歩行したのが人類の祖先と思われていたが、現段階 では最古の人類の化石はそれよりももっと古い440万年前と思われる化石がエチオピアのアファールから発見 されたラミダス猿人とされている。図らずも今回我々は秘境の地として部族間の移動でこの地の大地溝帯を 行ったり来たりしていたのである。   今回の旅もまた面白かった!いろいろ想像を越える環境の中での文化や大自然の雄大さに触れることが           でき、考えさせられたり刺激を受けることができた。やはり世界を歩き新しい文化を見て体験して感じること            ができる喜び・・・これが生きているという実感に繋がるのである。やはり旅は楽しい!

   

旅程の概要


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旅程マップ・・ ( 写真左 )
成田→バンコク経由→アルバミンチ泊(ドルゼ族マーケット・チェンチャ村/ドルゼ族アイゾ村)→トウルミ連泊(エルボレ族・クラマ村/ハマル族・アレンバ村/エバンガディの踊り/カロ族・コルチョ村/カイ・アファールの木曜マーケット)→ジンカ連泊(ツエマイ族の村/民族博物館/アリ族・ガルタップ村/ムルシ族・ミニシャ村/ジンカ野外マーケット/アリ族マーケット)→アルバミンチ泊(コンソ族・ポランダ村/チャモ湖クルーズ/ガモ族・エルゴウザッテ村/アビヤタ・シャラ湖国立公園/ズワイ湖)バンコク経由→成田。

外務省発行
*エチオピアの危険情報


旅程・絵日誌・・・・・・ユーラシア旅行社 添乗員 町田 弘美 さん記・・・・・


成田〜アディスアベバ
エルボレ族
カロ族コルチョ村
民族博物館
ムルシ族
チャモ湖クルーズ
ズワイ湖〜機中〜成田
第1,2日目
第3日目
第4日目
第5日目
第6日目
第7日目
第8,9,10日目


・・・・ 印象に残った・・・見どころスナップ・・・・・


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アルバミンチまでの道中風景!
首都アディスアベバの空港に着くと4台の四輪駆動車が待機。早速分乗し今夜の宿泊地であるアルバミンチまで約470Kmの移動である。空港から市内を抜ける移動風景はこれが首都かと疑うほど荒れたもので驚いた。並んだ店や歩いている人々、タクシーはミニ三輪車が多く、また建設中のビルも工事は中断された状態で喧騒と砂埃の中にあった。途中コーヒータイムで止まったホテルで現地通貨ブルに両替をする。昼食はバイキング式。早速インジェラを食べてみたが・・



ドルゼ族のマーケット訪問!
夕方ドルゼ族のマーケットへ行ってみたが凄い人々で賑わっていた。あっという間に取り囲まれて身体に触られたり手を繋がられたり、凄い歓迎振りであった。地酒・アキラやトウモロコシ、豆、穀類、香辛料、プラスティック製品など一杯広げられていた。ドルゼ族の人に案内してもらったがそれでも次から次へと人が集まってきて先へ進めない状態であった。しかしカメラを向けると拒否する人が多くなかなか写真は撮りにくかった・・。ドルゼ族はチェンチャン地区周辺に3-4万人。首都圏にも1万人住んでいる。グゲ山の高地に住む戦士であったが多民族の侵入を受け今は農耕民となっている。


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コチョの作り方!

ドルゼ族・ポランダ村訪問! 
マーケットの帰りに面白い家を見せると案内した。エンせ―テ(ニセバナナ)を使った家で築70年と云っていたが一風変わった家で、中でコチョ作りのデモンストレーションをやってくれた。エンセ―テの茎をコソゲ取り地中に埋め、数か月発酵させ、食べる時に薄く延ばして焼きパンのようにして食べる。少し酸味がある。またアキラと云う酒を飲ませてくれたがアルコールの強い蒸留水である。民家は竹の骨組みにエンセ―テの葉を重ねたもの、内部は寝台、奥に台所があり中で家畜も一緒に飼っていた。綿花栽培もしており、織物は女が糸を紡ぎ男が織るという。このエンセーテはバナナの木にそっくりでバナナがならないのでニセバナナと云われているが使い道の多いとても便利な木である。



エルボレ族・クラマ村訪問!
エルボレ族の集落は約1000人住んでいてクッシュ系全体では約8000人で裸族である。3つの氏族を持ち伝統宗教で一夫多妻である。未婚の女性は剃頭する。女性は黒い布のショールを纏う習慣がある。またひょうたんを帽子代わりに被っている人もいる。雨季の家の入口に乾期の家が付けられている。撮影を売りこんでくる若い女性たち、何時も数人がグループとなっている。男性は木の枕を持って歩いている。・・


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エルボレ族


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エバンガディの踊りエバンガディの踊り

ハマル族

ハマル族・アレンバ村訪問! 
ハマル族はオモ系で約30,000-47,000人。裸族で殆どが伝統宗教を持つ。既婚女性は髪を編み込み黄色土(鉄の酸化物を含む)にバターを混ぜて塗り、赤っぽい頭をしている。そして取り外しのできない「ビニャレ」と呼ばれる金属製の首輪を嵌めている。男性は「牛飛び」という成人式があり、これに合格しないと結婚出来ない。親族の男性が「牛飛び」に挑戦する時、女性は背中を打たれることが忠誠の証しと考えられ若い女性の背にはいくつものミミズ腫れの傷が残っている。男性も髪を結い土で固めて鳥の羽をさしている。エバンガディ(月下の踊り)と云う男女の踊りがある。



道中大きな蟻塚の風景!
カロ族の村へ移動中道端に大きな蟻塚が幾つも見られた。人の背丈の2−3倍はあろうかと思われるがこれでもまだ中くらいだと云う。中にいるシロアリが積み上げて作ったようだが、凄い仕事だと感心する。以前NHKの番組で福山雅治さんが南米・ブラジルの「光る蟻塚」を放映していたが、このアフリカの蟻塚も夜になると幼虫の発光で美しい光景が見られるのだろうか・・・・


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カロ族

世界遺産カロ族・コルチョ村訪問! 
カロ族のいるコルチョ村はオモ川のほとりにあり、このオモ川流域では多数の古人類の化石が出土している。この大地溝帯はタンザニアまで続いており一般にはオルドバイ渓谷が人類発祥の地と云われているがこのエチオピアの大地溝帯からも同時代の化石が出ている。このオモ川は世界遺産に登録されている。カロ族とはハマル族の一部が移住したもので約1,500人程の少数民族である。黒い肌に黒っぽい服、牛皮の腰巻。未婚女性は腰巻の裾に金属の飾りを付ける。一部には下唇に針を刺している。子供たちは頭に花を飾り白いボディペイントが特徴。農耕し家畜を飼う。村の家は雨期陽のものと乾期用のものがある。



カイ・アファールの木曜マーケット!
此処にはベンナ族、ツエマイ族、アリ族が混在していたが大部分はベンナ族で酒場ではソルガムから作った地ビール「チャカ」を男女とも地面に座りひょうたんの容器で酒をゆっくり飲んでいた。ベンナ族はハマル族と殆ど同じ格好。頭にひょうたんを被っていた。野菜、果物、香辛料など売っていた。ツエマイ族は少し端の方でモリンガの葉、バター、ハチミツ、コーヒーの殻、タバコなど。アリ族は刃物、鍛冶屋が多い。中心部では古タイアで作ったサンダル、穀類(テフ、トウモロコシ、ソルガム、豆)などを売っていた。


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ツエマイ族

ツェマイ族の村訪問!
ツエマイ族はクッシュ系で約7,000人の少数部族である。裸族であるが女性は前掛けで胸を隠している。女性は結婚すると長い腰巻を付け横木を入れて後ろを広げる。顔には刺青をしている。男性は木製の枕を持ち歩く。伝統宗教で一夫多妻制である。この村では子供たちにTシャツやペンをねだられた。頭の髪はハマル族のように短めで編んでいる。赤色にしている。途中路上で子供連れの妊婦さんに出会ったが格好から多分ツエマイ族であろう・・



民族博物館訪問!!
ジンカの町の高台にあるドイツ人が設立したと云う民族博物館に行った。平屋立ての小さな博物館であたが、此処にはカロ族、エルボレ族、ハマル族、ベンナ族、ダサチネ族、ニャンガトン族、ムルシ族、アリ族など近隣の各部族の民具や日用品の展示やムルシ族の下唇に皿を嵌める過程の道具や方法なども展示してあった。入口にはイチジクの木で作ったカヌーなども展示。一方本館の裏方には図書館などもあった。また博物館の入り口からはジンカの町が一望出来る。


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アリ族

アリ族・ガルタップ村訪問!
アリ族は20万人の人口を持つオモ系では最大の部族である。農耕や、放牧と共に手工業で知られている。洋装でキリスト教徒も多く、一夫一妻制である。家の周囲の庭にはバナナ、エンセーテ、マンゴ、アボガド、パパイヤ、モリンガ、カサバ(甘いも)等を植え広場では色んなものを作っていた。陶器や平皿など轆轤もなく腰を屈めたままで作ったり、鍛冶屋では農具や楽器などを作ったり、インジェラを焼いたり、蒸留器でアラキ酒を作ったり、庭には12mの井戸があったり、水と緑に囲まれた比較的に恵まれた生活をしているように見えた。



ムルシ族・ミニシャ村訪問!
ムルシ族はナイル系で約6,000人がマゴ国立公園周辺に住んでいる。女性は下唇に皿(デヴィ、デヴィニャと云う)を入れるの習慣で知られている。この風貌は強烈で一度見たら忘れられない。皿の大きいほど美人とされ男の持参金が増える。思春期から結婚に向けて穴を開ける。下の前歯は皿と当たらないよう抜いている。また肌に傷を付けて肉を盛り上げて装飾をする習慣もある。男性はトンガと云う木の杖を持ち雨期にはこの杖で戦う競技をする。死者が出ることもある祀りでトンガの優勝者は英雄として尊敬される。


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ムルシ族の素顔
ムルシ族


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ジンカ野外マーケット!!
小雨の降るジンカの野外マーケットはアリ族が中心。それにも拘らず沢山の人で賑わう。穀類、豆類、野菜、果物、スパイス、衣類、雑貨などを売っていた。何と玉子3つで2ブル(¥10)1個\3である。ジャガイモ1山2ブル、紙巻き手製タバコが3本が1ブルである。アリ族とムルシ族との抗争で死者が出ており両部族とも警戒が強くマーケットへの人出が何時もより少ないそうだ。




アリ族のマーケット訪問!!
ジンカの野外マーケットからの帰途、少し離れたアリ族のマーケットへ寄った。雨は上がって晴れていたが売っているものは先のジンカのマーケットとほぼ同じものだが全体には小規模マーケットであった。歩いて行くとたちまち人に取り囲まれた。ホテルへの帰途薪を背負った女性に出会う。折角なので写真ストップとする。背負った薪は20Kg、これを背負って10Km歩いても\100くらいにしかならないそうだ。


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南エチオピアに咲く花々!

途中休憩のカンタ・ロッジ! 
コンソ族の村へ行く途中コーヒータイムでカンタ・ロッジに立ち寄った。赤白色のブーゲンビリアや沢山の花々が咲くとても綺麗な庭があり南エチオピアの秘境にこんな素晴らしいロッジがあることに驚いた。我々が今まで宿泊しているロッジは停電、給湯制限などがあり、部屋は狭く、これが秘境だからと半分諦めていたが、このロッジは見晴らしがよく、部屋も広く石作りでこんな素敵なロッジがあるとは驚いた。せめてこんな宿に一泊でも泊まれるなら申し分ない・・・



世界遺産コンソ族・ポランダ村訪問
コンソ族は東クシュ系言語を話す。約30万人42の村に住む南部では大きな部族である。現在も1人の王を持ち9つの氏族に分かれている。9の数字を重要と考え、9の倍数の年齢で世代を分け(0-18歳、19-36歳)葬儀もこの数字に因んで行われる。独特の部族社会と農業形態を持ち、斜面を段々畑にして、小さな面積に多種の作物を植えるなどその景観と文化は文化遺産に登録されている。城壁の中の狭い階段道を上がり垣根に囲まれた民家の中に入れば穀物の貯蔵庫、ニワトリ小屋、母屋があり、シンボル的墓標のワガが立てられていた。その他オラヒタ、三つの立石などの風習がある・・


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コンソ族


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チャモ湖クルーズの風景!
チャモ湖は317平方キロメーター、最深部14m、アバヤ湖と並び大地溝帯湖沼群のひとつ。約1時間のクルーズを楽しんだ。見られたものはウミワシ、エジプトガン、トキイロコウ、グレイストーク、ワニ、ペリカン、カバなど特に沢山のオオペリカンは圧巻であった。大きなワニは草むらで眠っていたが棹で叩き起こした。カバは警戒心が強いのか眼だけ水面上に覗かせるがそれ以上は見られなかったのが残念・・



ガモ族・エルゴウザッテ村訪問!
予定には入っていなかったが余り観光客の行かないガモ族を案内してくれた。この地区に約4,000人ばかり住んでいるそうだ。「ガモ」とはライオンの意。母屋と子供たち家族の家、伝統的な家、と部族の家としては珍しいコンクリートを使い多色に塗った御殿が見られた。帰り際に収穫したバナナを全員に1本ずつプレゼントしてくれた。青かったが甘さは充分であった。子供たちはしきりにTシャツとボールペンを欲しがった。


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ガモ族


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アビヤタ・シャラ湖国立公園! 
1,996年に国立公園に指定される。大地溝帯湖沼群の一部で面積は887平方キロメートル。国立公園内に村人が住み家畜を飼って生活している。2つの湖のパノラマが見られたがアビヤタ湖 面積205?、水深13-14m シャラ湖は面積329?、水深250-266m(エチオピアで最も深い湖)真中にフィケ山(2075m)が見られる。子供たちが何処からともなく寄って来る。公園の出口でダチョウの卵を見せて貰った。・・



ズワイ湖湖畔の風景!
ズワイ湖も大地溝帯湖沼群の一つで面積440?、水深4-6mである。5つの島がありその一つトウルグド島のゲブラシオン修道院には9世紀にアーク(モーゼが神から授かった十戒の石版)が一時隠されていたと伝えられる。沼地に集まった鳥たちに魚の餌を投げ与えるアトラクションがあり、ペリカンやアフリカハゲコウ、アフリカクロトキ、シュクモドリたちの乱舞が見られ、壮観であった。・・


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宿泊のホテル!
宿泊のホテルは南エチオピアの秘境であり、初めからあまり期待していなかった。思った通り部屋はスーツケースの置き場もないほど狭く、停電や給湯制限などもあり期待通りであった。しかしコーヒータイムで立ち寄ったカンタ・ロッジはこの地には珍しく綺麗な花々が咲き見晴らしいの良い素晴らしいロッジがあることに驚いた。こんなロッジがあるなら一泊でもこんな場所に泊まれればと思ったが・・



お気に入りショット
町を歩いていると何気ないところに面白い場面が転がっていることがある。その土地の臭いを感じられるものや非日常的な面白いものを撮りたいと何時も思っているのだが、なかなか思うような写真が撮れない。一枚の写真はいくら優秀な100行の文章よりも数百倍の情報量を持っていると思っている。写真は素晴らしい!私のお気に入りのショットを選んだ。少しでも土地の雰囲気が感じられると嬉しい・・


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My Photo ( 写真左 )
今回もひとり旅であった。最近はホームページ用の写真をデジカメ一本で4,000枚以上も撮るので自分を撮る暇がないと言うのが本音である。ホームページ用の写真は欠かせない。被写体は風景や自然物などが多いが、最近はその土地の人物を撮ることに興味が湧いてきた。今回の南エチオピア秘境縦断の旅でも、写真を撮るのに夢中で、自分の写真は数枚しかなかった。




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