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ラトビアの旅 編
JTB旅物語 E852 (2000.5.15〜5.24)
「バルト三国とロシア二都10日間の旅」
今回はJTB初めての新設コースであり、我々が最初のツアー客であった。
ロシアになってから初めてであるがソ連の時代に色々の風評は耳にしていた。
その期待と不安を持って参加した・・・。
また、リトアニア、ラトビア、エストニアと言ういわゆるバルト三国など
名前は聞いたことがあってもどんな国であるか興味もあった。
結論はロシアにはまだまだ不安な要素があるが、逆に後者のバルト三国は
期待以上に素晴らしい国であったと感じた・・
ラトビア
民族舞踏を踊る娘たち
ラトビアの旅 総括:
ラトビアはバルト三国の中では最も大きい国であり、その首都リガは最大の都市である。
旧市街に残る聖堂や教会には、800年のリガの歴史が刻まれている。リガ大聖堂の中に
あるパイプオルガンは6,718本のパイプが使われており出来た当時としては世界に並ぶものが
なかったと言われる。丁度閉館日であったがわざわざ日本から来たと言うことで特別に中に
入れて貰った。荘厳なパイプオルガンの音色は腹に滲み心が洗われる感じがした。
リトアニアからバスでラトビアに着いた夜は中心街の有名なレストランでラトビアの民族
音楽や踊りを見ながら食事をした。可愛い3人の娘が民族衣装を纏い3人の青年と組んで
リズミカルな踊りを披露してくれた。ヴァイオリンの伴奏で10曲近い踊りを汗をかきな
がら連続して踊ってくれた。最後は我々も一緒にと言うことで6名の有志が飛び入りした。
とても楽しい一時であった。生き生きとした3人の娘の表情が印象的であった。
4ヶ国を一時期に旅行すると各国の通貨が異なり計算に困惑する。土産物店で値段を見な
がら日本円に換算して、安いか高いか判断しなければならない。その意味からすればリトア
ニアは物価が安く、0が一つ足りないのでは・・と言う感じで躊躇した。
しかしラトビアはバルト三国のなかでは一番物価が高いと感じた。1Lat=\180.-であるが
リトアニアの約3倍くらい高い感じであった。
ラトビアは今まで査証を必要としていたが今年から廃止された。観光立国で行くなら
出来るだけ入出国は簡単な手続きが望ましい。またバルト三国の中ラトビアだけが時差が
1時間ずれていたがこれも三国一様に修正された。これらは大変喜ばしいことである。
しかし今回ラトビアを出国するとき一寸したトラブルが発生し、国境で50’の足止めを
食った。理由はラトビア入国時にパスポートに検印がないとのこと。確かに入国時に係官が
パスポート持って行き、返って来た時には何も検印がないことにおかしいとは思ったが・・・
今更言われても此方の落ち度ではない。結局添乗員の吉田さんが泣きを入れて許して貰った
とか・・、吉田さんも詳しいことは話してくれなかったが相当高額の金を要求されたようだ。
みんなで勘ぐるに入国係官と出国係官で示し合わせて・・・と。おかしいことだ。
どの観光地/場所に行っても街頭物売りが多い。多い時にはバスを降りると14-5人に
とり囲まれる。なかなかに執拗である。一寸した日本語で1,000円とか言ってくる。
琥珀のネックレスなど1000円と言われても良い品物かどうか迷ってしまう。とても買う
気持ちにはなれない。しかし絵葉書など15ー6枚入って1us$と言えばこれは安い!。
ガイドブックとか地図などは安い部類だろう・・ 中には買い得な物もある。
また今回の4ヶ国とも観光場所に行けば街頭演奏家がいること。一人で静かに演奏して
いるが気が付けば日本のメロディーであったり、先方も気を遣っていることに思わず嬉しく
なる。何処の国の人かいち早く見極めて演奏しているのには感心した。
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JTB旅物語 旅程マップ ( 写真左 )
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成田→モスクワ(聖ワシリー寺院/赤の広場/ヴァラビョーヴィの丘/ボデヴィッチ修道院)→ビリュニス(聖ペテロ・パウロ教会/大聖堂/トラカイ城)→カウナス(カウナス城/旧日本領事館跡/十字架の丘)→リガ(ドム大聖堂/聖ペテロ教会/ラトビア歴史博物館/中世住宅三兄弟)→タリン(大聖堂/旧市街地展望台)→St.ペテルブルグ(血の教会/宮殿広場/巡洋艦オーロラ/エルミタージュ美術館)→モスクワ経由→成田。
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聖ペテロ教会 ( 写真左 )
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1209年に創建された教会。尖塔の高さが120mに達する威容はリガのランドマークとも言える。塔の上部は第2次大戦で破壊され、戦後に復元された。高さ72mの展望台までエレベーターがあり、リガの町を一望することができる。
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聖ヤコブ教会 ( 写真右 )
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ラトビア議会と隣接して建つ教会。鋭くとがった高さ80mの尖塔が目を引く。現在の建物は15世紀に改築されたもの。ゴシック様式の建物は15〜17世紀に掛けて増築された。
尖塔の中程に突起物が見られるが、かってここには「哀れな罪人の鐘」が吊されていて、罪人が処刑の日に鐘を鳴らして市民に知らせていた。鐘は1915年にロシアに持ち去られた。
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夕食レストランにて ( 写真右 )
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ラトビヤに着いた夜は市中の有名レストランで食事をとった。ここはラトビアの民族音楽と踊りが出し物で、食事の前に軽く飲み物をとりながら踊りを見た。ステージは古い漁船を改造した物で、伴奏は軽やかな、しかもしっとりとしたヴァイオリンで場の雰囲気を盛り上げてなかなか良かった。
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ラトビアの踊り子 ( 写真左 )
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船上のヴァイオリンに合わせ、可愛い美しい娘3人が民族衣装をまとい3人の青年とペアーで軽やかに踊ってくれた。連続で10数曲踊ってくれただろうか・・最後は一緒に踊ろうと誘いがあり、有志が参加した。楽しい一時であった。娘達の生き生きとした楽しそうな顔が印象的であった。
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ブラックヘッドのギルド ( 写真左 )
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市庁舎広場にリガで最も美しい建物と言われたブラックヘッドのギルドがある。現在この建物は2001年のリガ創立800年祭に向けて急ピッチで再建が進められている。
これが完成すれば更なる魅力が加わろう。
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ブレーメンの音楽隊 ( 写真左 )
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思わぬ所で思わぬ銅像を見た。小学校の時音楽の教科書に載っていた「ブレーメンの音楽隊」の像である。馬、犬、猫、鶏が背中に載った物である。聖ペテロ教会の前に建っていた。ブレーメンとはこの土地の名前の様だ。
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リガの街 ( 写真右 )
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人口80万人を越えるリガはラトビアの首都であると共にバルト三国最大の都市でもある。古くから商工業や貿易の中心地として栄えて来た。ダウガヴァ川の対岸からリガの旧市街を望むと聖ヤコブ教会や大聖堂、聖ペトロ教会などの尖塔が古都の空に浮かび上がっている。
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美しいデザインの家 ( 写真右 )
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市街を歩いているとカラフルな美しいデザインの建物と出会う。見応えのある美しい家並みである。
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リガドームのパイプオルガ( 写真左 )
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リガ大聖堂の重厚なパイプオルガンは1883年に作られたものだが、木彫りの彫像で装飾されたフレームは16世紀以来のものが慎重に保存され、そのまま使われている。パイプは6,718本を数え、長い物は10mにも達する。造られた当時は世界に並ぶ物がない最大級のものだった。丁度休館日であったが日本から来たと言うことで特別に入れて貰った。
荘厳なパイプオルガンの音色は心に滲みるもので印象的であった。
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マロニエの白い花 ( 写真右 )
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この時期、バルト三国何処へ行っても街路樹のマロニエが白い花を付けてとても美しかった。大きな木に白い大きな房は緑の葉とコントラストがあって目を引く。
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名産品の琥珀 ( 写真右 )
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バルト海からリガ湾にかけて産出される琥珀は、世界で珍重されている装飾品。リトアニアとラトビアでは身体を癒す力があると信じ、身につけている人も多い。琥珀は5〜4000万年前の松ヤニが長い年月と酸化などの作用を経て凝固したもの。中には当時の昆虫や木の実などを含んだまま凝固したものもあって、特に珍重されている。琥珀は石とは違うので触ってみても冷たくない。
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