STW PH-7CNS-M1(2014.12.03〜12.06) [拡大]
セブ島・スキューバーダイビングの旅 総括: 世界のスキューバーダイビングのメッカ、フィリッピンのセブ島に行ってきた。フィリッピンの首都 マニラから飛行機で約1.5Hr飛べばセブ島。マニラに次ぐフィリッピン第2の都市セブ・シティである。マゼラ ンが上陸した地でフィリッピン最古の町である。このセブシティから車で約30分走ればマクタン島があり、此処に はリゾートホテルやダイビングセンターがある。今回はマクタン島のエメラルドグリーンダイビィングセンターでお 世話になった。フィリッピンは正式国名はフィリッピン共和国、面積は日本の約80%の広さで、7,107の島々で構成 されている。人口約9,234万人(2010年)、セブ島の人口は約262万人。国民は95%がマレー系で約83%がキリスト教徒で ある。日本からのアクセスは、東京、名古屋、大阪、福岡からあり、それぞれ4時間30分程度で行けるとても近い国で ある。時差は-1Hr。今回は福岡から出発、帰着のコースであった。 初日スキューバーダイビングを楽しんだが・・・!折しも台風22号が静かにフィリッピンに向けて接近し ていた。昨年もフィリッピンを直撃した大きな台風は7,300名もの多くの死傷者を出した。今回も「その二の舞いか!」 と愕然とした。、帰国日頃にはその渦中で飛行機も飛ばないとの話に心配になり、「君子危うきに近寄らず!」 ではないが、急遽予定を繰り上げて帰国した。敢えて危険に身を曝すよりも、「命あればまた旅は出来る!」と考 えた。 タヒチで初めてスキューバーダイビングの体験をして以来、海の素晴らしさに虜となり、帰国後直ぐに 沖縄に行き、やはりその美しさを確認した。この光景は子供の頃に絵本で見た龍宮城のイメージそのままであった。 今まで世界を歩き色んなものを見たり聞いたり体験して来た私には、まだ私の知らない素晴らしい世界があること に気が付きもう10年若ければと悔いた。その後パラオにも行き体験ダイビングだけでは満足できずさらに多くの海 を潜るためにはライセンスの取得は不可欠だと思い沖縄の門を叩いた。しかしその時の私は74歳でありその年で体 験ダイビングをやりに来る人も初めてで、ましてやライセンスの取得など初めての出来ごとで店の人も途惑い驚い た。しかし私の熱意に店の人も協力して最初のオープンダイバーライセンスを(OWD)を取得した。しかしこのライセ ンスでは18mまでの潜水が限界でそれ以上は40mまで可能な次のステップのアドバンス(AOWD)ライセンスが必要だ と分かり更にそのライセンスをも取得した。これで世界の海を潜ることが出来るようになったのだ。 私は「世界の海を50本潜る!」という新たな目標を立てた。私は常に目標を持って生きて来て、その 目標が生きる励みになっている。かくして現在まで26本を潜り次の目標地であるフィリッピンのセブ島にやって来た。 此処では5本潜る予定であった。しかし上記の台風接近のアクシデントによって初日の2本で断念しなければならず、 次回へと楽しみが延期になった。現在28本潜り目標の半ばであるがもう一度セブ島、次にモルディブ、オーストラ リアのグレートバリアリーフへと夢は続いている。目標を何時達成できるか分からないが目標がある限りは何とし ても頑張って生きたいと考えている。 さて、セブ島のダイビングはマクタンのエメラルドグリーンダイビィングセンターのお世話になった。 皆さんとても親切で快適なダイビングを楽しむことが出来た。特に他国のダイビングと違い、現地スタッフが機材 の持ち運びからセッティング、エントリー時の装着の手助けなど、またエギジット時には器材の取り外しの手伝い までやってくれ、さらに使用後の後かたずけや洗浄などもやってくれるという至れり尽くせりのサービスは正に お殿様・お姫様になった気分である。私が経験した沖縄やパラオやタヒチなどでは見られない特別なサービスが受け られるのである。これは大きな強味である。 ダイビングする時には通常は5-6名でグループを組みそれにインストラクターが前後に2名付く形で潜る。 今回私たちのグループは4名+2名の構成であった。4名は男女各2名であったが年輩の男性の方と話した時潜水歴300本 と聞いて驚いた。「凄いですね!300本!」私は恥ずかしくて何本ですと云えなかったが、その人は更に「いやいやま だ凄い人がいますよ!隣の女性の方は1,600本ですよ」と云われた。「毎日のように潜っておられるそうです!」と、 もう一人の女性の方は64本だとか、錚々たるメンバーに驚いた。1600本、300本、64本、26本(私)の経歴を持つ人達だ った。やはり潜るのが好きな人たちが集まって来るのだなと思った。300本の年輩男性の人が「上手い下手は関係ない ですよ!楽しめばよいのです!」と云う言葉が印象的であった。さらに潜った時の酸素消費量は一般に男性よりも 女性の方が少ない。下手な人ほど消費量は多い。潜水動作が激しいことの現れで、上手な人は呼吸だけで、肺の中 の空気量だけで浮力を調整できる。さらに名人になれば浮こうか沈もうか思っただけで身体が反応するという話で あった。10-12リッターボンベで普通は40-45'潜れるが上手な人は1Hr以上、下手な人は20-30'しか潜れないという ことになる。何であれ先輩の経験談を聞くのは勉強になる。 セブ島のマクタンからバンカーボートで約30分走れば今回のポイントであるヒルトウガンに着く。 このヒルトウガンは海洋保護区になっており、10-20mには、ツバメウオ、バラクーダ、アオブダイ、ハタなど熱帯 特有の多くの小魚や鯵の群れなどが見られるそうだ。地形的には海岸線から80mは水深は浅く1-7m程度、その先は90 度のドロップオフで水深50m、最深部は220mとなっている。海洋保護区には10年前に指定されたとか。潜ってみる と確かに小魚が多いことに驚いた。ただ透明度が約15m程度であったが沖縄・慶良間の透明度約30mに比べれば少し 靄が掛かった感じであった。珊瑚は多種類が見られ、その中で共生するセジロクマノミやハマクマノミなど多くの 種類の可愛いクマノミを見ることが出来た。一番驚いたのは初めての対面であったロウニンアジの大群に出会った ことでその迫力に感動した。ダイビングの面白いところは潜ってどんな魚に出会えるか何が出てくるか分からない トキメキがあることである。やはりダイビングは楽しい!D:\HP\scu-diving\diving-29.html 短いマクタンでの滞在であったが素敵なディナーレストランへ行き、美味しいフィリッピン料理を頂いた ので紹介しておこう。名前は「 EL SUENO 」日本人経営者によるお店で安心して楽しめるメニューが豊富である。 折角フィリッピンに来たので是非地元の料理を食べようと注文したのが、おすすめの「牛タンシシグ」、「モリンガ ガーリックライス」「ホタテのチーズ乗せ焼き」「ガーリックシュリンプ」その他名前は忘れたが野菜の炒め物、 食後にモリンガのシェイクを頂いたが何れも日本人の口にあう味付けでとても美味しく頂いた。席はフィリッピン 風コテージでそれぞれに良く教育された感じのよいウエイトレスが付き好きな時に何時でも注文できる。嬉しいの はマクタン島内無料送迎である。是非お勧めのレストランである。 もう一つセブで親切に感動した話を追加し感謝とお礼を申し上げたい。上記台風接近で急遽予定を変更 しなければならなかった時にエメラルドグリーンダイビングセンターの日本人スタッフ荒井弥生さんに助けられた。 日本へ帰る切符の手配を進んで親切にしていただいた。店も忙しい時にわざわざ宿泊ホテルに寄って、フィリッピン 航空の事務所まで連れて行ってくれ、交渉までしていただきとてもスムーズに切符の手配が出来た。私一人では交渉 に時間もかかったであろうに・・。こんな親切な人がセブ島にいるなんてとても心温まる行為で感謝したい。人の優 しい親切に触れ気持ちよく帰国することが出来た。異国の地で困っている時に受けた御恩は決して忘れることはない だろう。感謝!感謝!である。 今回の旅もまた面白かった!いろいろ想像を越える環境の中での文化や大自然の雄大さに触れることが でき、考えさせられたり刺激を受けることができた。やはり世界を歩き新しい文化を見て体験して感じること ができる喜び・・・これが生きているという実感に繋がるのである。やはり旅は楽しい!