ようこそ! カラコルムハイウエー へ

印象に残った・・・見どころスナップ


カラコルムハイウエー全体地図 ( 写真右 )
カラコルムハイウエーはパキスタンから中国へ抜ける重要な幹線である。首都のイスラマバードから中国の北京まで5,245Kmある。パキスタン国内での距離は中国国境まで920Kmだそうだ。途中中国との国境フンジャラーブ峠は4,700mというから自動車の幹線道路としては世界一高いところを走っているのではないかと思う。私の体験ではペルーのアンデス山脈の幹線が4,370mであった。こんな空気の薄い高地をよく車が走るものだと感心する。

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路上の落石! ( 写真左 )
ご覧の様に至るところで土砂崩れ、崖崩れで道路が塞がれている。雨が降った後などは大変である。ブルトーザーが来て修復作業をやるまでは通行止めである。何時回復するか分からないが待つしか手はない。長期間を要する時は向こう側からも迎えのバスを出して、工事区間だけ徒歩で渡るという方法も取られるという。走行中に落石に遭うものならバスもろとも数百メートル下のインダス川に転落である。とても怖い道である。


土砂崩れの工事中・・ ( 写真右 )
こうして修復しても何時また上の土砂が崩れてくるか分からない。崩れ落ちるところはインダス川である。道路のガードレールなどはない。 こんな道を運転手は7-80K/Hの猛スピードで走るのである。乗っていてヒヤヒヤである。時々崖下に転落する車があるという。全般にパキスタンの運転手は暴走気味である。運転が下手とは言えないが、安心して乗っておれる運転手とは言えない。





工事終了まで小休止 ( 写真右 )
工事が済むまでは両側で小休止である。イライラしても始まらない・・。







今にも崩れそうな山際の道 ( 写真左 )
ハイウエーと云ってもこんな道だから覚悟が必要である。延々と10時間以上もガタガタ道を走ると普通の人でも腰が痛くなる!我々は24-5人乗りのマイクロバスであったがサスペンションは固く乗り心地はすこぶる悪かった。特に後席などは飛び跳ねて天井に頭をぶっつけるくらいで、とても人間が乗れるような状態ではなかった。こんなバスの旅は二度とご免!と言う感じであった。





工事災害の慰霊碑 ( 写真左 )
ギルギットを出てフンザに向かう途中にこのモニュメントがある。このカラコルムハイウエーを建設中に、中国人80人、パキスタン人800人の人たちが亡くなったそうだ。その慰霊碑である。20年掛かって完成したそうだが、相当な難工事であったろうと想像する。途中所々で岩山の中腹に昔のシルクロードの跡見ることが出来るが、これこそ何百年掛けて路をつけたか想像するだけで気が遠くなる!仏教が日本に伝わるまで300年もかかったというから・・きっとこの路を通って来たのだろう!




道中チラスの岩絵 ( 写真右 )
岩絵が描かれた時代は2世紀から7世紀。仏教が盛んだった頃のものである。ここはかってのシルクロードの中継宿泊地点であり、インダス川を渡る前に仏画が描かれた。他にも動物とかストウバーなどの絵も描かれている。このチラス付近では岩絵があちこちで見られ数千点とも数万点とも云われている。
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対岸への交通路 ( 写真右 )
インダス川に沿ってカラコルムハイウエーが走っている。川の向こうにも集落があり、こうした吊り橋が所々見られる。吊り橋でなくてもロープを張って渡り駕籠で行くのもある。何れにしても生きて行くための重要な交通手段である。インダス川が比較的急流であり船で渡るという手段はなかったようだ。途中日本がODA支援で架けた橋というのががあったが、結構いいことをしている。



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