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世界遺産・アグリジェント へ
印象に残った・・・見どころスナップ
遺跡全体の配置図
( 写真左 )
遺跡の主な見所は地図下方(南側)の東側丘の上に位置するジュノー(ヘラ)神殿、やや西側に下ってコンコルディア神殿、更に下りてエルコレ(ヘラクレス)神殿、更に下りてジュピター神殿と続く。カストール・ポルックス神殿はやや離れた所にあり遠方からの眺めになる。
ジュノー神殿
( 写真右 )
神殿の谷の東端で標高120mの丘の頂点に建っており、紀元前460年頃のもの。家庭と結婚の守り神、ヘラ(ローマではジュノー女神)に捧げられた神殿で、婚礼の儀式がとり行われていた。正面6本、側面13本の円柱で囲まれていた。紀元前406年にカルタゴの侵攻で炎上、またその後の地震で全壊し、現在は25本の柱と柱の上の石材が残っているだけ。すぐ下のコルディア神殿とほぼ同時期に建てられたドーリス式神殿である。此処から眺める、南に広がる地中海と遺跡群の風景は美しい。
コンコルディア神殿
( 写真左 )
紀元前460〜440年頃のもの。壮大な眺めが広がる丘の上に建つ古代ギリシャの遺品。前面6柱、側面13柱のほぼ完全な姿で残っているのも珍しいが、6世紀末の初期キリスト教時代に教会として使われていたためと言われている。シンプルな外観、バランスのとれた構造が全体の見事な調和をとっている。「コンコルディア」とは「和解」「平和」「調和」を象徴するローマの女神を意味するが、神殿とは直接関係ないとも。
ネクロポリス(墓地)
( 写真右 )
初期カトリック時代(ビザンチン時代)の墓地。当時は土葬で死者は麻の布に包まれて石灰石の柩に納められ、それと同じ大きさの穴に安置された。意外と小さい穴と思ったが、75%が10歳未満の子供であり幼児の死亡率が非常に高かったそうだ。寿命は短く、19歳から29歳が中年と言っていた。
ヘラクレス神殿
( 写真右 )
現在は地表に転がる石材の山と円柱だけが残っているが、当時は最も美しい神殿の一つと賞賛されていた。残っている円柱の力強さはまさにシチリアの英雄・ヘラクレスの力を象徴するように思える。この壮麗な神殿はこの英雄なる神に捧げられ、ヘラクレスの祝日を祝った。当時は正面6本、側面15本、あったが 現在は9本が過去の栄光を背負うように浮かび上がっている。
神殿のライトアップ
( 写真左 )
夜になるとこれらの神殿はライトアップされて美しく浮かび上がる。ま暗い夜空に一際明るく輝く神殿は幻想的な美しさを漂わす。しかし夜間は入園禁止で間近で見ることが出来ず、写真を撮ることが出来なかったのは残念であった。せめてバス運転者の好意で下側の道路を何度も往復し離れた位置からの幻想的な姿を堪能した。
ゼウス神殿
( 写真左 )
アグリジェントの神々の最高神であるゼウス神への感謝として古代で最も巨大な神殿を建造した。他の神殿のように円柱に囲まれたものではなく、円柱と壁が一体の特異なもの。前面7本、側面14本も珍しい。長さ113m 幅56m と大きなもので紀元前 480年頃の建造。正面、側面の梁の下には腕を曲げて支える形の巨人アトラス像が38体付いている。この巨人像は高さ7.6mもある。現場に横たわっているものはレプリカで本物は考古学博物館に展示されている。
カストル・ポルックス神殿
( 写真右 )
遠くに見えるこのカストルとポルックス神殿は<白鳥に変身したレダとゼウスの間に生まれた双子の神でアグリジェントのシンボルとなっている。ゼウスは星座にこの二人の姿を加え、双子座とした。この双子神は若者の美徳の模範である。円柱は正面6本、側面13本あったが、現在はそのうち僅か4本だけが廃墟の中に建っている。
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