ようこそ!南極アルゼンチンチリウルグアイ

白い大陸・南極の旅 編

JTB 旅物語 B87300(2008.01.10〜01.24) [拡大] 遂に念願の「白い大陸・南極」に行ってきました! 今回が記念すべき最後の航海となるマルコポーロ号! 南米の最南端・ウシュアイアから出港!! 世界一海象条件が厳しいと言われているドレーク海峡を越え、 目の前は真っ白な世界・・おおこれが南極だッ! 本船からゾディアックボートに乗り換え南極大陸に上陸! 静かに輝く、豊かな大自然、神秘と感動の旅! 南極条約を守り、環境省への上陸届けを提出し今では一般人の観光ツアークルーズが出来るようになったが夢のようだ。 想像を超える大自然は地球最後の秘境でもある・・ こんな過酷な自然条件下でもペンギンやアザラシ!!盗賊カモメ、海にはクジラが潮を吹いている。 白い大陸も最近の地球温暖化で環境が変化しつつある・・ 南極への観光も危うくなるかも知れない・・行けるうちに見ておこうと旅立った。 今回も素晴らしい旅だった!!また新しい発見、新しい感動があった。 やはり旅は楽しい! Argentina Buenos Aires・Marco Polo・Ushuaia・Argentina Buenos Aires
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白い大陸・南極!
白い大陸が青い空、碧い海に
  浮かび上がり・・
眩しく光り輝く・・おお!南極だ!
ポートロックロイ上陸!
ペンギンたちのお出迎え・・ 
数えきれないペンギン!
巨大なクジラの骨・・ 

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これがグレーシャーブル!
自然が造り出した色! 
幻想的な輝き・・
これ以上の美しいブルーはない! 

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ゾディアックボートで上陸・・
冷たい風を受け
水しぶきをあげ進む![拡大]
本船・マルコポーロ号!
2万トンの耐氷クルーズ船!
南極海に堂々と進む・・[拡大]
船上でくつろぐ!
コーヒーを飲みながら・・
美しい風景を堪能・・[拡大]

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華麗なアルゼンチンタンゴ・・
激しく、美しく!
妖しく踊る・・[拡大]
最南端の国立公園!
ウシュアイアの
フェゴ・デル国立公園![拡大]
ウルグアイの旧市街地!
世界遺産の
コロニア・デル・サクラメント![拡大]



*白い大陸・南極の旅・総括スライド 70枚/170秒
*お気に入りショット ! 63枚+65枚
*お急ぎの方への お気に入りショット ! 48枚



白い大陸・南極の旅 総括:
遂にというか、到頭というか南極に行って来ました。誰でも南極と言えば簡単に行けるところでも ないし、学術研究などでしか行くチャンスがないものと思っていたが、近年一般ツアーでも行ける様になった のは夢のようだ。世界の旅人たちは地球最後の秘境として南極を選ぶであろう・・    やはり遠かった!と言うのが実感である。成田を出て南米の最南端の町・ウシュアイアまで通して 28Hrは掛かる。丸一日以上である。そこから南極行きのクルーズ船に乗りドレーク海峡を越え凡そ 36Hrで南極 半島が見えてくる。日本を出て飛行機や船を乗り継いで最少時間でも凡そ 64Hrも掛かるのである。日本の真裏 にあるアルゼンチンでも乗り継ぎ時間などを考えれば 35-6Hrかかり、遠い遠いところというイメージがあるが 南極は更に遠いのだ。南極への道は南米の他オーストラリアやニュージランド、アフリカなどからも船や飛行機       の手段がある。但しアフリカからは 2,200Km、ニュージランドから 1,100Km、ウシュアイアからは 1,000Km離       れており、ウシュアイアからが一番南極に近いことから南極への玄関口として利用客が多い。   ウシュアイアからは飛行機と船があるが、飛行機は日帰りや1泊旅行、時間のない人などが利用 するが途中の景色などがゆっくり見られずその点では物足りない。やはり船旅がよいがこの場合船の大きさが       重要な要素となる。2,000t程度の小船であれば小回りが利くが、魔のドレーク海峡を越えるのに天候が悪けれ       ば揺れが酷く死にも等しい覚悟が必要である。また10万トンを越える大型クルーズ船では揺れには強いが南極  への上陸が不可能である。これは国際南極旅行業協会(IAATO)の内規によって@一度に 100人以上の観光客を同 じ場所に上陸させない。A 400人を越える船を運航しない・・などの制約があるのである。上陸せずに遠くから 南極を眺めて楽しむのである。   やはり同じ行くなら南極半島に上陸して楽しみたいと思えば 2-3万トンのクルーズ船が適当である。       今回私が選んだ 2万トンのマルコポーロ号は定員 800名の耐氷船であるが、上記規定により 500名前後の乗客に       限定して運行している。本船がそのまま南極半島に横付けできるのではなく、近くの沖合いに停泊し、そこから       ゾディアックボートに分乗して上陸するのである。従って乗客とゾディアックボートの数によって時間内の運搬 人数が決まる。これらの制約を考えれば、また船の構造的な特徴、重心が低い、船の長さがドレーク海峡の波長 に対応、揺れに対するスタビライザー付き、速さが 17-8ノット・・などをも加味すれば今回のマルコポーロ号 を選んだのは最適であった。しかしこのマルコポーロ号の南極クルーズは今回が最後の航海となる。造後42年 を経過し老朽化と、ディゼルエンジンによる排気ガス面での環境への配慮を考えたようだ。    南極にどれだけの人が来るのだろうか?過去来たのだろうか?今回のマルコポーロ号には世界 22ヵ国        から約 500名が乗船。我が日本人は 73名であった。日本人も結構来ているものだ。過去、世界の国別に見る        第1位が米国人(40%前後)、第2位が英国人(15-17%)、第3位がドイツ人(13-15%)、第4位がオーストラリア人(8-             9%)、と続き第5〜6位に日本人(2-3%)が入る。年間の訪問者数は昨シーズン(2006-2007年)が 37,552人、 上陸した人は 29,576人と記録されている。年々訪問者が増えており今シーズン(2007-2008年)は4万人を超え              る見込みといわれている。我が日本人は昨シーズン 640人(過去最大は2003-2004年770人)と記録され、多少年度             の差はあるが 6-700名前後の人が訪れているようだ。南半球では12月〜3月がベストシーズンであり、この限られ             た期間での訪問者数である。       かって最初に南極ツアーが実施されたのは 1,966年アメリカの旅行社のラース・エリック・リンド        ブラッドさん(同時通訳の瑠璃子さんのご主人)がアルゼンチンの軍艦をチャーターし、52人の観光客であったが        当時から見れば数百倍に増えており、特に最近の増加割合は加速度的であり南極の環境保全の面から問題の発生             が懸念される。旅行者による環境汚染の問題やペンギンなど生物への影響、また地球温暖化による氷河の融解の 問題・・など、何れ観光客に対して上陸制限とか何らかの規制強化が予想される・・   どんな人が南極を訪れているのだろうか?南極は一般の観光地とは違う特殊な所だけにツアー料金        も格別に高い。それだけの壁を乗り越えて訪れる人・・大変興味があった。動機を聞いて見ると@地球温暖化で        何れ南極に行かれなくなるので今のうちに・・A世界各地を周り最後の秘境として選んだ・・B遠い所から旅行             したい・・などであったが多いのは@、Aで、特に環境変化への影響を懸念する人が多かった。現在地球規模で             温暖化が進み大きな問題となっているがこの美しい南極の大自然も永遠に温存したいと思うのは私一人ではなか             ろう・・   南極の第一印象は、思ったより寒くない!雪と氷の世界と思っていたが岩肌や山肌が剥き出ている!       凄く冴え切って空気が綺麗!ほんとに青空が美しい!・・であったが、特に「澄み切った空気や凛とした空間」       は他では感じられない南極特有のものと感じた。さらに様々な形の氷山の造形的な面白さと美しいグレーシャー         ブル!巨大氷山!やペンギンか海面と飛び跳ねて行く姿など船上から見ていて飽きることがなかった。これも南       極クルーズの醍醐味かも知れない。今回の総航海距離は 3,036Kmであった。この夏の時期は白夜で時間を忘れて 風景に見入った程であるが、逆に極夜の厳しさは想像すら出来ない・・   南極クルーズの旅について、初めての本格クルーズであったが想像以上に全てが完備していることに 驚いた。設備とかハードの面は当然としても、ソフト面の配慮が色々工夫されている。毎日船内新聞が配布され、       当日のイベントや特記事項の連絡、各部屋に運行情報のTVがあり外に出なくても様子が分かる、専門家による沢       山の南極講座(地質学、海洋学、動植物の生態、etc)と瑠璃子さんの同時通訳、Cruise Cardで支払い管理、各種  エンターテイメント、パーティなどなど決して退屈させない!また避難訓練や上陸時の案内や安全確保、乗客の  管理などエクスペディション・リーダー、フィールドガイドの充実やスタッフの応対などなど素晴しい。これも  長年の経験から来るノウハウであろう。このマルコポーロ号が過去 9年連続で"Best Cruise Value"の評価を得て  いるベストクルーズ船であることがよく分かった。因みに日本人が一番よく乗っているのはこのマルコポーロ号  である。    今回我々は南極半島に2回上陸した。最初は英国の観測基地があるポートロックロイである。初めての 上陸で期待にワクワクした。とても景色がよく後方に見えるセブンシスターズの雪(岩)山と沢山のペンギンたち。 子供を抱えたペンギンの営巣の姿、ゾウアザラシの昼寝姿など。足元にも人間を怖がらないペンギンがよちよち。 此処は捕鯨基地であった名残か、大きな鯨の白骨が残っている。絵葉書の投函。次の上陸地はチリの観測基地がある パラダイス湾である。事前にパスポートにチリの入国許可のスタンプを押して貰う。此処も氷河、氷山に囲まれた       素晴しい景色だ。此処には珍しい白いペンギンがいた。ここでも絵葉書の投函ができる。南極からの絵葉書なんて       希少価値がある・・。もう1箇所ヒゲペンギンの営巣地、ハーフムーン島に上陸する予定であったが残念ながら波       が荒くゾディアックボートが出られなかった。ゾディアックボートには3回乗った。上記上陸時に2回ともう1回            はデセプション島のクルーズであったがこちらも爽快!飛沫を上げて走る爽快さはたまらない。直ぐ横の海面をペ            ンギンが付いて飛び跳ねるのだ。これは美しい姿だ!やはり南極ツアーはゾディアックボートに乗り上陸して、            可愛い沢山のペンギンを目の前で見て、楽しむのが最高だ!        南極やグリーンランドへ旅すると云えば周囲の人から「何でそんな、雪と氷だけの何にもないところ に行くの?」と不思議がられる。これが普通の人の常識である。グリーンランドなどは雪と氷だけの世界と思って いる・・。しかし行って見ると人が生活し、野山には美しい山野草の花が咲いているし、文化がある。動物たちも 生きている。「百聞は一見にしかず」とはよく言ったもので真実を知らないことが多いのに気が付く。だから旅は 面白い!と思っている。何時も新しい発見、新しい感動があるのだ・・
  今回はブエノスアイレスで2泊し、一日自由行動でオプションを選択することが出来た。一つはイグアス        の滝観光、もう一つはウルグアイ観光であった。イグアスの滝を見ていない人には丁度よいチャンスであり、        気の利いたオプションである。私は既に見ているのでウルグアイの世界遺産・コロニアを選んだ。ウルグアイは             ブラジルとアルゼンチンに挟まれた、丁度日本の半分くらいの小国で、首都はモンテビデオであるが世界遺産の             コロニアはブエノスアイレスから高速挺で僅か1Hrの距離である。コロニアは1,777年スペインの植民地下におか             れ、当時の町並みが残っており1,995年に世界遺産に登録された。スペインの植民地当時の町並みが世界遺産に登             録されているところはキューバのトリニダにもあるが、コロニアの雰囲気も全く変わらなかった。家の形石畳の             道路など・・トリニダを思い出した。ウルグアイは人口が少なく町全体がゆったり、のんびりした感じの町でラ             ・プラタ川に面したビーチリゾートは人気地域でブエノスアイレスから沢山の観光客が訪れる。ラ・プラタ川の             川幅は何と220Kmもあり世界最大の川幅を誇る・・尚、日本とウルグアイは国交樹立87年目を迎える。   今回の旅もまた面白かった!いろいろ想像を越える環境の中での文化や大自然の雄大さに触れることが             でき、考えさせられたり刺激を受けることができた。やはり世界を歩き新しい文化を見て体験して感じること             ができる喜び・・・これが生きているという実感に繋がるのである。やはり旅は楽しい!

   

・・・・ 旅程の概要・・・・・


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旅程マップ・・ ( 写真左 )
大坂/羽田/成田→シカゴ経由ブエノスアイレス連泊(ブエノス市内観光/アルゼンチンタンゴショー/OPイグアスの滝の観光/OPウルグアイの観光)→ウッシュアイア(マルコポーロ乗船/南極クルーズへ)→ドレーク海峡クルーズ(終日)→火山の島、デセプション島クルーズ(クーバーヒル島/ゼンツーペンギン)→ルメール海峡クルーズ(ポートロックロイ)→南極半島・パラダイスハーバーに上陸(巨大な氷河)→ハーフムーン島に上陸(ヒゲペンギン)→ドレーク海峡クルーズ(終日)→ウッシュアイア(ティエラ・デル・フェゴ国立公園観光へ)→ブエノスアイレス泊ダラス経由→成田。

外務省発行
*アルゼンチンの危険情報


・・・・・・  JTB旅物語添乗員 吉田 邦道 さん  ・・・・・


ウシュアイア出港
ドレーク海峡
デセプション島
ルメール海峡
パラダイスハーバー
南極出港第1日目1/13
第2日目1/14
第3日目1/15
第4日目1/16
第5日目1/17

ハーフムーン
ドレーク海峡
ウシュアイア帰港
ウシュアイア
第6日目1/18
第7日目1/19
第8日目1/20
第9日目1/21

・・・・ 印象に残った・・・見どころスナップ・・・・・


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南極クルーズ第1日目・乗船風景
ブエノスアイレスからチャーター便で大挙してウシュアイアに降り立った。全員が南極に胸を弾ませてやって来たのだ。荷物検査を受け、出迎えのバスに乗ってマルコポーロ号の待つ埠頭に着いた。世界22か国から500人近い人が参加。見上げるマルコポーロ号はデカイ!順番に並び歓迎を受け乗船だ。パスポートを預け、手を消毒し、乗船時の記念写真を撮り、Cruise Cardの登録、荷物検査をしてやっと船上の人となる。乗船してからも忙しい・・24Hr以内にCruise Cardと支払いCardの登録をしなければならない、船内新聞や案内資料の確認、パルかサイズの確認など・・


南極クルーズ第2日目・ドレーク海峡
乗船してあれやこれややっているうちに、20:30 船はゆっくりと岸壁を離れ一路南極半島を目指して・・。話しに聞く魔のドレーク海峡が待っている。日の入りは 23:30 と遅く、日の出は 5:57 だ。一夜明けて船はまだドレーク海峡を航海中だ・・揺れが少ないのに驚く!2日目の予定は忙しい。9:00から全員集合し船長、スタッフの紹介。それが済むと10:00から避難訓練だ!ライフベストを付け指定された場所へ集合。その後は南極講座の始まり・・南極の海鳥たち・・とか海生哺乳類の話・・夜は船長の歓迎レセプションなど盛りだくさんのメニューだ・・


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おおッ これが白い大陸だッ! 
幸いドレーク海峡を無事に通過!3日目の早朝やっと白い南極半島が見えてきた!おお南極だッ・・感動の一瞬。眩しく光り輝く姿・・美しい!幸いにお天気に恵まれ快晴の青空、白い山々、碧い海、そのコントラストが実に美しい!冴え切った空気、凛とした空間・・先ずは船上から美しい白い南極の姿をゆっくりご覧ください・・


デセプション島周辺の風景
デセプション島周辺の素晴しい風景・・。南極では珍しい活火山の島・デセプション島は海底活火山の火口部にあたるカルデラ島で噴火口に海水が流れ込み、内海のあるユニークなU字の形をしている。このU字形の切れ目が幅550mの狭い唯一の入り口となる。内海の奥のほうには噴火口があり天然の温泉が数箇所ある。南極に来て温泉なんて信じられないが昔は水着姿で温泉気分を満喫したようだ。現在でも温泉に入れるかどうか分からないが、残念ながら今回はその予定が組まれていなかった。


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南極:第3日目・デセプション島 
みんな上甲板に集まり同時通訳の瑠璃子さんからデセプション島クーバービル島の説明を受ける。期待が膨らむ・・その前に10:00から南極上陸規則や服装についてのオリエンテーション。11:00から南極の地質学の講座。17:00からゾディアックボートによるクルーズ。グループ12名が乗りデセプション島の周囲を約1Hrクルーズする。真近に沢山のペンギンたちを見て感動する。初めてのゾディアックボートの体験・・本上陸に備えての予行練習でもあるようだ。みんな興奮気味だ!


クーバビル島周辺の風景
クーバビル島周辺の風景・・。細長い南極半島の中部、アートフスキー半島とロッジ島の間にあるエレラ海峡に浮かぶ小さな丸い島。1,897年-99年ベルギーの探検隊によって発見された。北向きのため、豊かな太陽光線を受け増殖したコケ類の豊富な火山性の崖が聳える。南極一と言われる5,000つがいのゼンツーペンギンの営巣地。氷山の景観が美しいペンギンの島である。


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南極:第4日目・ルメール海峡へ 
日の出 4:20 甲板に出てみる。もう数人のカメラマンが待っている。雲が多い・・。今日はルメール海峡に入れるかも知れないと期待が膨らむ。7:00 上甲板で瑠璃子さんの説明を受ける。南極半島とブース島に囲まれ切り立った崖が両側から迫る。「ユナのおっぱい」と言われる2つの岩山も見える。だが航路には大きな氷山が立ち憚っている・・。残念だが船長判断で進入を断念!し次へ、15:43 ポートロックロイに初上陸!歴史的第一歩を印す。青い空、白い山、可愛いペンギンたち・・美しい風景だ。


ルメール海峡付近の風景!
このルメール海峡付近は南極半島で最も雄大な景観である!それだけではなく地質学的にも重要な地域で約1.5億年前にこの地域はゴンドワナ超大陸の分離に伴う活発な火山活動があった所。安山岩や凝灰岩(しま模様)の層がその歴史を物語っている。この海峡は長さ11.2Km、幅450m、平均水深100mであり、今回は残念ながら巨大氷山が航路を塞いでいるため通過することが出来なかった。半島側の2つ並んだ峰が「ユナのおっぱい」と言われている・・


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美しい白い大陸!! 
ルメール海峡からポートロックロイへ向かう風景。青い空、白い大陸、眩しいくらいに光り輝く実に美しい風景だ。天気もよく、みんなデッキに出て散歩したり、食事をしたり、コーヒーを飲みながら移り行くこんな景色を眺めて楽しんでいる。空気が澄んでいるので景色も一際冴えているように感じる・・時々美しいグレーシャーブル!に輝く氷山が流れて行く。ああこれが南極の風景だ・・


ポートロックロイ上陸!
ポートロックロイに初上陸!歴史的第一歩を印すのだ。我々のグループは15:20から乗船だ。白夜で日が長いので時間は充分ある。上陸して帰りの時間を確認する。青い空、白い山、可愛いペンギンたち・・美しい風景だ。ペンギンが彼方此方可愛い雛を腹に抱えている・・。ゾウアザラシが昼寝をしているし、おおッ!巨大なクジラの白骨が散乱している。凄い迫力だ。大トウゾクカモメがペンギンの雛を狙っている。捕獲の瞬間をキャッチした・・此処にも厳しい自然の掟がある・・


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南極のペンギンたち!

ペンギン親子の情愛!! 
ポートロックロイに上陸するとそこはペンギンの島であった!右も左もペンギン・ペンギン!ウッカリすると踏み潰しそうであった。ここはゼンツーペンギンだ。丁度産卵子育ての時期で彼方此方に可愛い雛を抱えたペンギンばかりだ。小さな小石を集めて作った巣の中から小さな雛が時々顔を出して餌をねだっていたりなかなか微笑ましい光景だ。2匹の雛を抱えているのが多いようだ。天敵の大トウゾクカモメが狙っているので油断は出来ない。ああこれが南極の風景だ・・


ペンギンの島だッ!!
1,903-05年にフランス隊によって発見、1,909年現名を付与、捕鯨時代から自然の良港として利用され、3,000頭を越す大型鯨が捕獲されたと言う。海岸には当時を物語る鯨の骨が見られる。1,944年英国が気象観測基地兼監視基地として設けたがその後放置され、1,990年代に入り南極史跡保存財団(英国) により保持されている。我々の上陸地点は美しい「セブン・シスターズ」を背景にしたジュグラー岬でゼンツーペンギンの営巣地である。船上からの眺めも格別だ!


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夕日の沈む光景!! 
南極はこの時期は夏である。ご存知 夏の白夜は12/上〜1/中旬、逆に冬の極夜は5/末〜7/中旬である。因みに 1/16の日の出時刻は 4:26 日の入りは 24:19 であった。太陽が沈むのが翌日のこの時刻なんて地球の両端へ行かないと体験できない・・。昨年の6月グリーンランドで同じ百夜の体験をした。真夜中と言っても明るくて、一日を長く感じるし、ウッカリすると寝る時間を忘れてしまう。それと太陽が斜めに昇ったり、沈んだり、その方向なども知れば面白い・・


朝日・日の出の光景!
夕日も綺麗だが朝日の出も美しい!微かに赤らんできて・・段々強く輝いてくる。待っている間は時間を長く感じるが、一旦顔を出すとその登る速さが意外と早いことに驚くのである。顔を出す前の周囲が赤く染まってくる光景が好きだ。陽が出てからは後ろを振り向くとその光を受けた山々が一層輝いて美しく見えるのである。南極の夏は白夜ですっかり暗くなることはないが、それはそれで日の昇る姿は美しい・・


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鯨の潮の形で種類を見分ける!

静かな夜明けの海!! 
寝ている間も船は次の目的地へ向けて移動している。朝起きて外の景色を見るたびに、初めてきるその美しさに驚く。遅くまで日の入りを見て、寝る間もなく4時を過ぎると今度は日の出を見るためにデッキに出てくる・・。睡眠不足になるのだ!静かな海、外の景色もまた格別で大小様々な形をした氷山が流れて行く。朝日に輝く氷山の光景も飽きることがない。時々氷山の上にペンギンやアザラシが乗っているが絶好のショットである。鯨も跳ね潮を吹き、カモメも飛び交う・・


南極:第5日目・パラダイス湾上陸
今日は2回目の上陸だ。パラダイス島のチリのゴンザレス観測基地へ。此処はポートロックロイからやや南に位置する氷山に囲まれた素晴しい景観の自然港で正しくパラダイス。上陸すると沢山のペンギンに囲まれるが、此処には珍しい白いペンギンが数頭いる。売店もありTシャツや帽子など僅かのグッズの販売や葉書の投函サービスやまた上陸証明書も書いてくれる。ゾディアックボートの傍をペンギンが飛び跳ねていたが、海面すれすれに飛ぶ姿は実に美しいものであった。大トウゾクカモメがペンギンを襲う!


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ペンギンのヨチヨチ歩き!


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これが巨大氷山の風景!
流れ行く氷山!様々・・
パラダイス島の上陸を終え、次の目的地・ハーフムーン島へ移動する。穏やかなお天気、海面には大小様々な氷山が流れて行く・・。周囲の南極半島の白い景色も美しいが様々な流氷の形も見ていて飽きない。自然が造り出した造形物だ。パラダイス島から次のハーフムーン島まで326Kmあるが、時速 5-60Km/Hでは6時間以上かかりそうだ。暫くは海を見て過ごす・・。ハーフムーン島はヒゲペンギンの営巣地だ。また南極に2種しかない顕花植物(南極ミドリナデシコ、南極コメススキ)が見られるかもしれない・・。岸辺ではゾウアザラシもいるそうだ。


マルコポーロ号船内の施設紹介
船内の設備はよく整っていて楽しいクルーズが出来るよう配慮されている。レストランやビュッフェを初めクルーショーやカジノ、バー、アートオークション、フィットネスやエステ、ライブラリー、売店、インターネットカフェ、サウナ、ジャグジーなどなど・・。ダンスパーティーやエンターテイメントショーなど毎日多様なメニューが用意されている。毎日のイベントは船内新聞で紹介されるので、とても全部を見ることは出来ないがそれを選らび楽しむのである。


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飛び交う海鳥!南極の動物!
南極:第6日目・ドレーク海峡
ハーフムーンに上陸の予定であったが天候悪く中止。「唸る40度」「叫ぶ50度」「悲鳴の60度」と云われているドレーク海峡の怖さを聞かされているだけに不安を持つが、往路は幸いにも少ない揺れで無事に通過した。復路も同じように穏やかでありたいと願っていたが、平生の行いがよいのか殆ど揺れを感じなかった。スタッフに聞けば揺れは1.5/10程度で揺れのうちに入らないとのことだった。こんなラッキーなことはない!船の傾斜角度が40度とか50度とか荷物が上下飛び散る云々の話しを聞けば嘘のようだった・・すんで見れば多少期待はずれであったかも・・・(笑)


南極:第7日目・ホーン岬
無事にドレーク海峡を越えて、前方にうっすらとホーン岬が見えてきた。やっと帰って来たという実感が走った。ホーン岬はホーン島の南端であり南米大陸の最南端。アンデス山脈が海底に消えるところである。これより南がドレーク海峡になる。アフリカ最南端より2,080Km、ニュージランドのスチュアート島より1,112Kmも南にあり、他のどの陸地よりも南にある。高さ約424mの黒い崖「ホーン」がよく目立つ。これより南はドレーク海峡であり、風と波は高く何時も荒れている・・


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南極海に浮かぶ
マルコポーロ号の美しい姿を見る!
南極:第8日目・ウシュアイア帰港 
今日はウシュアイアに帰港の日だ。朝から下船の説明会があった。14:00 ケープホーンに到着。上甲板で瑠璃子さんの説明を受ける。此処まで帰ればもう船の揺れは心配ない。ホーン岬を回りウシュアイアへ急ぐ・・・・。夕食時に説明用のイヤホーンを返却、パスポートや荷物のタグを受け取る。下船の準備だ。準備を済ませ23:00上甲板に出て日の入りを見るが雲が厚い。前方に微かにウシュアイアの町の灯りが見えて来た。段々と近づいてくる。長い航海も無事に終わりそうだ・・0:00 ウシュアイアに帰港。総航海距離は 3,036Km との報告があった。


ウシュアイアの町中風景!
ウシュアイアから南極まで僅か1,000Km、南極に最も近い世界最南端の町である。1,520年大西洋を南下したマゼランはこの地を火の大地=ティエラ・デル・フェゴと名付けた。このフェゴ島の中心がウシュアイアだ。坂道の多い町だが碁盤目状に区画されており分かりやすい。メインストリートには観光案内所を初め、商店、レストラン、旅行会社などが並んでいる。見所は世界の果て博物館や元監獄の他郊外にはマルティアル氷河やティエラ・デル・フェゴ国立公園などがある。この他ビーグル水道クルーズなどもある・・船が予定より早く着いたので予定を変更し今日は市内観光に出た。


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南極:第9日目・フェゴ国立公園観光
8:00に部屋をチェックアウトし、10:00に下船。今日はウシュアイアのティエラ・デル・フェゴ国立公園の観光をし、その足で空港へ移動しブエノスアイレスに帰る。フェゴ国立公園は町から12Kmの処にあり、1960年国立公園に指定、面積は東京都の1/3と言うから広い。西はチリに接し、南はビーグル水道。険しい山々、川、湖、など美しい山岳風景を呈している。キャンプ場もあり結構賑わっていた。面白いのは此処にアメリカ大陸横断道路の起点/終点があることである。


ウシュアイアまでの移動風景!
2006年にパタゴニアを旅した時にチリの最南端・プンタアレーナスに泊まった。アルゼンチンのウシュアイアに足を伸ばしたかったがその時は出来なかった。今回やっとウシュアイアを訪れることになった。ウシュアイアと言えば南極への玄関口でありよく知られている。どんな風景が見られるか楽しみであった・・。帰路は全ての南極クルーズ日程を終了しウシュアイアを後にブエノスアイレスに帰る。


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アルゼンチンタンゴショー!
やはりブエノスアイレスに来たら夜はアルゼンチンタンゴショーである。ショーをやっている店は市内に6-7軒あるが食事付きでそれが終わってからショーを楽しむ。大体22時開演で終了は0時を回ることがある。前回は人気NO.1のSenor Tangoという店であったが、今回はEl Vielo Almacenという小じんまりした店で歌と踊り、タンゴダンスの他、タンゴの演奏や歌手の独唱、またフォルクローレなど盛り沢山の内容で堪能した。それにしても激しく踊る脚のさばきは流石に本場・・・


ブエノスアイレスの市内観光
ブエノスアイレスは今回で2度目の訪問であり、市内観光も既に見た所が多かった。定番はコロン劇場、大統領府、五月広場、大聖堂、レコレータ墓地、アルゼンチンタンゴの発祥の地・カニミータなどである。何時も変わらぬ賑わいであった。今回は少し時間があり町の外れのバラ公園に行った。また、大通りには「酔っ払いの木」という面白い名前が付いたビール樽のような木のピンク色の花が咲き、また紫色のジャカランタの花が咲き始めていた・・


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ウルグアイの町中風景!
アルゼンチンとブラジルに囲まれた小さな国・ウルグアイ。歴史的にもスペインやポルトガルの支配下に置かれ、その面影が残っている。総人口僅か300数十万人であるがその88%はスペインやイタリアなど欧州系の白人が住んでいる。喧騒としたブエノスアイレスなどとは違いヨーロッパ風の落ち着いた雰囲気を持っている。美しい白い砂浜が続き、夏には海水浴など多くのリゾート客で賑わう・・


世界遺産・コロニア・デル・サクラメント
ウルグアイの首都・モンテビデオから西に約180Kmの処にあるコロニア・デル・サクラメントの旧市街地は世界遺産に指定されている。ウルグアイ唯一の世界遺産で「コロニア・デル・サクラメントの歴史的街並み」として登録。この町はポルトガルの貿易港として栄え、その後1,777年にスペインの支配下におかれ、当時の植民地時代の街並みが残っている。家屋や石畳の道など町の雰囲気は同じ歴史的背景にあるキューバの世界遺産・トリニダーにとてもよく似ているように感じた・・・・


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ウルグアイに咲く花々
この写真はウルグアイの国花・セイボ(ceibo)であるが、同時にアルゼンチンの国花でもある。アメリカディゴ(別名カイコウズ:海紅豆)とも云われている南米原産の観賞樹である。力強い赤色で南米の雰囲気を感じる。またブエノスアイレスでは紫のジャカランタやピンク色の酔っ払いの木の花など、また南下してウシュアイアではルピナスの花が目立った。このルピナスは耐寒植物なのかアラスカやアイスランドでも多数咲いており、このウシュアイアにも沢山咲いていた。


素晴しい旅のサポーター
旅を楽しくスムースに運ぶためには、日本から同行の添乗員・吉田邦道さんと現地ガイドさん、ブエノスアイレスでは優しい大野さんとの連携、マルコポーロ号で日本語同時通訳の瑠璃子さんとの連携が大切である。これらの関係が上手く行けば楽しい旅になる。特に船内での南極講座では日本語通訳がなければ折角の話も理解が得られず楽しみも半減する。瑠璃子さんの通訳にはとても助かったのである。お世話になりました。謝々!謝々!・・・・・


JTB旅物語・吉田邦道さんと通訳・瑠璃子保坂リントブラッドさん



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これが南極のグレーシャーブル!
これが南極のグレーシャーブル!自然が造り出した美しい色。何千年何万年の時を宿した氷河の氷ならではのグレーシャーブル!私はこのグレーシャーブル!に魅せられて、北はグリーンランドアイスランドアラスカ、・・南はパタゴニア、の氷河をを追いかけて、到頭、南極まで来てしまった。一般には氷は白いものと思っている人も少なくないがこの美しい色を見てみんな驚くのである。神が造り出した色!一度見たら忘れられない・・じっくりご覧ください。


その他のスナップ
数多くの写真を撮っていてもなかなか気に入ったものが少ない。此処ではちょっと変わった風景や珍しいものとかその土地の雰囲気を表している物などを選んでいる。一枚の写真にふと驚くものや心が癒されるようなものがあれば嬉しいのだが・・。今回はアルゼンチン、ウルグアイ、チリ、南極への旅。その国らしいものがあればいいのだが、目に付いた面白いものを紹介しよう・・


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お気に入りショット
町を歩いていると何気ないところに面白い場面が転がっていることがある。その土地の臭いを感じられるものや非日常的な面白いものを撮りたいと何時も思っているのだが、なかなか思うような写真が撮れない。一枚の写真はいくら優秀な100行の文章よりも数百倍の情報量を持っていると思っている。写真は素晴らしい!私のお気に入りのショットを選んだ。BGMと一緒に聞いて貰うと少しは雰囲気が感じられるかも・・


お気に入りの絵葉書( 写真右 )
何処に旅しても、絵葉書を必ず買うことにしている。美しい絵葉書は友人に雰囲気だけでも・・・と出すことにしている。大体、絵葉書の値段と切手の値段でその国の物価水準が判断できるのである。高いところは我々観光客にとって日常品が高いということになる。単なる風景のものより、主張を感じる絵葉書が面白いと思っているのだが・・・。南極クルーズ船・マルコポーロ号では絵葉書1枚が1.75$(\189)、切手は2$(\216)である。南極の英国観測基地のスタンプを押して出してくれる。日本へ1枚\405である。今までアイスランドから日本へ1枚\410(絵葉書\200、切手\210)・・であったからほぼ同レベルである。記念すべき絵葉書である。


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My Photo ( 写真左 )
今回もひとり旅であった。最近はホームページ用の写真をデジカメ一本で4,000枚以上も撮るので自分を撮る暇がないと言うのが本音である。ホームページ用の写真は欠かせない。被写体は風景や自然物などが多いが、最近はその土地の人物を撮ることに興味が湧いてきた。今回の南極の旅でも、写真を撮るのに夢中で、自分の写真は数枚しかなかった。




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