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カナダ・フォートマクマレーの旅 編

ユーラシア旅行社 (2004.1.23〜1.27) [拡大] 大自然の旅もだいぶ歩いてきた! 昨年は5大陸を走破!最後の仕上げ・・とくれば 何といっても、地球規模から宇宙規模の旅・・オーロラ! これ以外にはなかろう!NHKの南極・北極 同時中継の映像は 万人の心を大きく揺すったに違いあるまい。それ程壮大且つ 神秘的な輝き、色合い、形、動き・・など。誰しも一度は自分の目で 直接みて確かめてみたいと思うだろう・・。 しかし、−35℃の世界に耐えられるだろうか・・不安がよぎる。 初めての未知との遭遇、それがまた旅のおもしろさ・・と言うことか。 今回もまた、感動の連続に、生きている実感を得る! また行きたくなる!期待通りの素晴らしい所だった・・! 行って見ないとこの感動は得られないだろう・・やはり旅は楽しい! CANADA・Fort Mcmurray
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静かに段々と輝いてくるオーロラ!
     白い陰ができ、筋が走り、
     少しずつ・・明るさを増し、動きが出てくる・・
     天体ショーの始まりだ・・
午前1:35のオーロラ!
刻々変化する輝き、 
うねり、見ていて飽きない・・
しかし-30℃は頬が冷たく痛い!・・ 


西から東へ
180度の大きな橋が天上に架かる 
それは雄大な・・覆い被さるようだ
凄い!凄い!我を忘れる・・ 

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ホテルの窓から凍てつく町・・[拡大]
冷え切った!昼間の太陽・・[拡大]
静寂な森の散歩道・・[拡大]



*Fort Mcmurray オーロラの旅・総括スライド 95枚/6分
時間のない方は20枚毎に
分割@ 犬ぞり体験 編* 分割A 先住民生活体験 編*
分割B オーロラ 編*分割C 自然林散策 編*

** 私のオーロラ写真集 26枚 **


極北のカナダ・フォートマクマレー のオーロラの旅 総括:
昨年のNHKの南極・北極同時中継のオーロラは見応えがあった。多くの人たちが感動したことだろう。 一度は自分の目で確かめたいと思った人もいよう。私は前々から関心を持っていて見に行く機会を狙って いた。どうも昨年から今年にかけてオーロラの当たり年だ!と云う声が聞こえて来る。太陽の黒点活動と 関係があるようだ・・いよいよ行くべき時が来た!と決意した。丁度昨年から大自然の旅をテーマに歩い ているので、地球規模から宇宙規模の地上最大のショー・オーロラ!は大自然のテーマとしてこれ以上の ものはあるまい・・と。しかし確実に見られるという保証はないのである。見られるかどうかはその時の 運である。一種の賭のようで胸が躍る・・ 行ってみないと分からないのが旅の面白さだろう。    さて行くと決めたら、何処がいいのか・・いわゆるオーロラ・オーバルと言われるアラスカ、カナダ、 北欧などいろいろある。見られる保証も確実でないとなると見られない要因をできるだけ排除しなければ ならない。確率の問題だ。インターネットで資料を集め、過去のデーターを分析して一番確率の高い場所 を選ぶ。私の場合、減点方式で先ず第一条件は晴れる日が多いこと。降水量の多い北欧は先ず避けよう。 アラスカとカナダは同条件であるが、次にツアーの数や値段ではカナダに分がある。カナダに決め次は 場所選び。イエローナイフ、ホワイトホース、フォートマクマレーなどある。条件的にはイエロー ナイフを選んだが残念ながら参加人数が纏まらず、ツアー会社の都合でフォートマクマレーになった。        私にはBestではなかったがBetterの選択になった。しかしBetterでも行かないことには始まらない。    成田を出てバンクーバー、エドモントン経由でフォートマクマレーの行程だ。かなり極北に近づく。       乗り継ぎの飛行機も段々小さく最後は3-40人乗りのプロペラ機でフォートマクマレーに着いた。外は  一面の凍土。外気温-20℃の世界。吸い込んだ息が肺の中でクシャクシャと音をたてて凍っている感じ       だ。こりゃ凄い!処に来たと思った。   オーロラ観測のチャンスは三日三晩しかない。全てはこの3日間に掛かっている。 着いたその日から夜22時頃ホテルをバスで出発し、近くの観測小屋でオーロラが出るのを待機する。大体       オーロラが出てくるのは真夜中の1時〜2時頃である。深夜の外気温は-25〜-35℃になる。相当な覚悟が       必要だ。初日は日本を出て2日間連続に起きていることになる。オーロラを見るのも簡単ではないのだ。  初日は残念ながら薄明かり程度で不発!2日目は出てきたが10〜20分で消滅!やはり運がないと見られな       いことを悟りかける。いよいよ残す一日のみ。これで見られなかったら再度の挑戦になる。何とか見られ       ますように・・とお祈りをする。顔の前で両手指を合わせ爪を擦ってカチャカチャ音を出し、口笛を吹く       のが儀式だとか・・全員手を合わし口笛を吹いた・・。3日目は昼から小雪が舞っている!曇りか・・            これでは今夜も駄目かナーとの思いがよぎる。現地旅行会社のスタッフはこのような日は夜晴れること              が多いのですよ!心配しないで!と力付けてくれる。こちらは折角言って貰っても半信半疑の心境・・   3日 目の夜が来た。出発を30分遅らせて22時30分にバスに乗る。観測小屋に入り準備をしていると       社長のヨハンさんがオーロラが出かかっていると声を掛けてくれる。おおお今夜はいつもより早いなーと       慌ててカメラを担ぎ外に出ると・・凄い!凄い!段々と明るさを増して来て動き始める。みんな大喜び       北の空、北東の空、真上、右に左に出ては消えまた出ては消えて行く。驚いたのは西から東へ天上を       大きな橋が架かった様に輝き動いている。これは凄い!うーん!と思わずに声が出る。これほど雄大       かつ壮大な景観は見たことがない。イグアスの滝を縦にしても及ばない!地上最大のショーだ。これ以上       のものはないと感動した。待ちに待ったオーロラが最後のチャンス、3日目にして最高のものが見られた             ・・神様は見捨てていないと思った。寒さと戦いながら1時間以上外で観測していただろう・・全員の             興奮した満足そうな顔が続いた一夜であった・・・やはり旅は面白い!感動がある!    オー ロラの写真を撮るのはとても難しい!通常はオートフォーカスのバカちょんでそこそこに撮れる        ので満足しているが、オーロラは全て手動の設定でないと撮れないのだ。使用するカメラのレンズの明る        さで絞りは開放、フイルムの感度はISO400〜1600、シャッター時間はオーロラの明るさ、輝き、フイルム              感度などにより選ばなければならない。これは大変なことである。人の話や本を読んだくらいでまともな              写真が撮れると思っては甘い。、自分のカメラで何秒が適切であるか色々やってみて設定しなければなら              ない。私の場合、2日目に秒数を色々変えて撮り良さそうな秒数を探り3日目の設定とした。これも真っ              暗闇の外気温-35℃の中でやろうと思えば手が悴んでなかなか思うようにできない。電池の消耗も思った              以上に激しい。顔に巻いたマフラーで吐く息が眼鏡にかかれば、忽ち眼鏡は真っ白に凍りつき全然見え        なくなる。眼鏡を懐にいれ暫く暖めて解氷しなければならずこれには当然とは言え驚いた。いろいろ経験        をしてやっと思うような写真が撮れるのだろう。          オーロラは今回初めての参加であったが、驚いたことにリピーターが実に多いことであった。        オーロラにはまっている人達である。中には十数回も同じ場所に、またアラスカや北欧を回って今回カナ        ダに来たとか・・5−6回の人も沢山いた。話に聞けば欧米人はオーロラに余り関心がなく、ツアーで              来ているのは殆ど日本人である。日本人が異常に(?)オーロラに魅せられいる。何故だろうと不思議              に思うだろうが・・。一度来てみるとその気持ちがよく分かる。特に写真を撮っている人にはこれほど              奥の深い被写体はない。千変万化する相手を捉える難しさやどんな形、輝き、動きは想像もできない。              自然現象の驚異である。遺跡などは何時行っても同じ処にあり、安心して見ることができる・・。アフ              リカに動物を見に行くのは、これは見られる保証は少ない。それだけに見られた時の感激は忘れられな        い。オーロラはそれ以上に過酷な条件の中でしか見られないところに最大の魅力があるのだろう・・   毎年オーロラ観測に訪れる超ベテランの下舞いさんの印象に残る言葉に「決して最後まで諦めない・・」        と言うもの。必ず見られると信じて最後まで待つこと・・という。あった例では待っていてもオーロラが        現れず痺れを切らして引き上げた直後に素晴らしいオーロラが出現したとか・・。引き上げた人は折角の              チャンスを逃し、一生悔いが残ることになる。ここフォートマクマレーは3日間滞在でのオーロラ観賞率              は95%以上と言うからチャンスはかなり高いといえよう。やはり自然現象は、運が良ければ見られ、運が              なければ見られない。焦らず気長に待つ気持ちを持っている人にこそ、運が向いて来るのだろうか・・。              同行の下舞さんの意味には奥深いものを感じた。流石ベテランの含蓄ある一言である。   カナダ先住民の血をひくジャネットさんは別れ際に儀式をしてくれた。乾燥した草(スイートグラス)        の束に火をつけ、その煙を顔に仰ぎ順番に回して行く。人数の多い時には輪になって回す。旅路の安全と        幸せの到来を願うものだろう・・。また分かれる時は「さようなら」とは決して言わない。「また会いま              しょう・・」というのだそうだ。確かに「さようなら」よりも「また会いましょう・・」の方が未来に              対する希望があるように思う。その通りでなかなか面白いと思った。日本人は「さよなら」が一般的だが              See you again! の方がいいように思えた。   今回の旅もまた面白かった!いろいろ想像を越える環境の中での文化や大自然の雄大さに触れる              ことができ、考えさせられたり刺激を受けることができた。やはり世界を歩き新しい文化を見て体験して              感じることができる喜び・・・これが生きているという実感に繋がるのである。やはり旅は楽しい!

   

旅程&印象に残った・・・見どころスナップ


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旅程マップ・・[拡大] ( 写真左 )
成田→Vancouver経由→Edmonton経由→Fort Mcmurray着後・夜第1回目オーロラ観測・翌日2日目午後:犬ぞり&カンジキ体験・夜第2回目オーロラ観測・3日目午前:極寒の自然林散策・午後:先住民生活体験・夜第3回目オーロラ観測→Edmonton経由→Vancouver経由→成田


旅程・絵日誌・・・・・・ユーラシア旅行社添乗員 高梨 飛鳥さん記 第1・2日目 第3・4日目

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オーロラ観測! ( 写真左 )
神秘的な美しいオーロラには何故か心が惹かれる! 聞くところではオーロラを見に来るのは日本人が圧倒的に多いとか・・。欧米人はそれ程話題にしないし、実際に現地でも見かけなかった。本当なのだろうか・・。今回初めて参加したがリピーターの多いのに驚いた。オーロラ地帯と言われるフィンランドやアラスカなど歩いて来た人がカナダにも来ているし、同じフォートマクマレーに何度も来ている人に出会った。オーロラにはまった!という人たちだが、一度来てみるとその気持ちがよく分かる。それ程人を引きつける魅力があるのだ。素晴らしい!



犬ぞりとカンジキ体験 ( 写真右 )
極寒の地を犬ぞりで走る!実に爽快だろうナーと思っていた。有名な世界一過酷な犬ぞりレースのユーコン・クエストは-50℃の中で1,600Kmも走るというサバイバルレースである。これはこれで大変だろうが、犬ぞりに一寸乗ってみたい気はする。今回その機会に恵まれた。会場に着くと元気のよい犬たちが尻尾を振って大歓迎!前後に二人乗りのそりにマッシャー(操縦者)が声を掛けて犬を走らせるのである。極寒の森林の中は風を切って走るのは爽快どころか身を切るように冷たい・痛い・・


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先住民との生活体験 ( 写真右 )
案内してくれたジャネットさんはフランス人と先住民の混血で、昔の生活を思い出しながら説明してくれた。ムースの皮をなめしたり、ティーピーと言われるテントに入って当時の生活を聞いたり、動物の毛皮を見たり、薬草や薬材の紹介。また幸福な眠りと幸運を与えてくれるドリームキャッチャーを作ったり、最後はお別れの儀式まで盛り沢山の内容で楽しかった。


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極寒の自然林散策 ( 写真右 )
極寒の自然林散策なんて物好きだとお思いだろうが・・ほんとに寒い!2−30分も歩くと外気温-35℃が身体の芯まで凍みこんでくるようで、こんな体験は滅多にできない。うまく表現できないが空気が透き通っている感じだ。森の中で迷った時の方向の確認や避難の術や歩きながら動物たちの生活や先住民の生活の知恵を学ぶのである・・・・最後は火を起こしてコーヒーを飲む!


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犬の養育所見学 ( 写真左 )
此処は犬の集団養育所で、約100匹の犬が養育されているそうだ。それぞれに年齢的なものも配慮され区域分けされている。食事は一日一回と説明していた。最初水を飲ませ、その後肉類などメーンの食が与えられている。犬ぞりの体験ツアーがあれば此処からトレーラーに乗せられて会場に運ばれてくる。勿論過酷な犬ぞりレースに出場する犬も飼育されている。寒さにびくともせず元気に飛び跳ねていた。



その他のスナップ ( 写真右 )
極寒の地ではそれなりに生活文化が異なる。生活の基盤となる交通環境の自動車や道路網などよく整備されている。自動車では先ずエンジンの始動性が重要で、使われる潤滑油や保温のためのブロックヒーターなど常識である。一寸した駐車中の車はエンジンを掛けっぱなしである。幹線道路は一応融雪状態である。


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お気に入りの絵葉書 ( 写真左 )
何処に旅しても、絵葉書を必ず買うことにしている。美しい絵葉書は友人に雰囲気だけでも・・・と出すことにしている。大体、絵葉書の値段と切手の値段でその国の物価水準が判断できるのである。高いところは我々観光客にとって日常品が高いということになる。単なる風景のものより、主張を感じる絵葉書が面白いと思っているのだが・・・。



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My Photo ( 写真左 )
一人で旅行していると自分の写真を撮る事が少ない。以前はビデオとカメラの2本立てで頑張っていた。ファインダーを覗き風景など一生懸命脳裡に焼き付けているが、よく人から「こんな風景がありましたか?」とか「見物が充分できましたか?」とか聞かれる。本人は結構普通の人より物をよく見ていると思っているのだが・・。せいぜい数枚の写真であるが貴重なものである。



最後までご覧頂きありがとうございました。如何でしたか・・? 皆様の声を参考に、よりよいページを作って行きたいと考えています。
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